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最終更新日:2025年6月26日

歯科矯正の期間はどれくらい?目安と最短で終わらせるためのコツも紹介

歯科矯正の期間はどれくらいかかる?

歯科矯正と聞くと、「時間がかかる」「どれくらいの期間が必要なの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

歯科矯正の治療期間は「矯正方法」と「治療する範囲」によって大きく異なり、数ヶ月で終了するケースもあれば、年単位で時間がかかることも。

本記事では、矯正方法別の治療期間の目安や、実際に1年以内で治療を終えた症例、治療が長引いてしまう人の特徴、最短で終えるためのポイントまで詳しく解説します。

「なるべく早く終わらせたい」「でも自分の場合はどれくらい?」と気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯科矯正の治療期間は「装置方法」と「治療範囲」で変わる

【歯科矯正の期間】2ヶ月~3年程度

歯科矯正にかかる期間は、どのような方法で歯を動かすか、また動かす歯の範囲によって大きく異なります。

例えば、矯正方法は表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正の3つが主流となっており、どの方法を選ぶかによって歯の動きやすさや治療プロセスが変わるため、矯正期間に影響が出やすいです。

また、すべての歯を動かす「全体矯正」と、一部だけを調整する「部分矯正」でも所要時間が異なります。

ここでは、矯正方法別にみた全体矯正と部分矯正の治療期間の目安について解説します。

表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正とは?toggle-arrow

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす、最も一般的な矯正方法です。

==重度の歯並びの乱れなどの幅広い症例に対応可能で、比較的リーズナブルな費用で治療を受けられます==。また、全国にある多くの歯科医院で対応しており、治療を受けやすい点もメリットのひとつです。

ただし、装置が外側に見えるため、見た目が気になる方にとってはデメリットとなることもあります。

表側矯正とは?メリット・デメリットや裏側矯正との違いを解説


裏側矯正(リンガル矯正)

裏側矯正は、歯の裏側に装置を取り付ける矯正方法です。正面からは装置がほとんど見えないため、審美性を重視する方に人気があります。

==難易度の高い症例にも対応できることが多く、見た目を気にせず本格的な矯正を行いたい方に適しています==

一方で、装置の違和感や発音のしづらさを感じやすい点、そして治療費が高めである点には注意が必要です。

裏側矯正とは?後悔しないためにデメリットや値段・期間を徹底解説


マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って段階的に歯を動かしていく治療方法です。

装置が目立たず、食事や歯磨きの際に取り外しができるため、日常生活に支障が少ないのが最大の魅力です。==軽度から中等度の歯並びの乱れに適しており、見た目やライフスタイルを重視する方に選ばれています==

ただし、マウスピースの装着時間(1日20時間以上)を自分でしっかり守る必要があるため、自己管理が求められる点は意識しておきましょう。

マウスピース矯正とは?歯の矯正に使えるマウスピースの特徴・費用・注意点まとめ

【矯正方法別】全体矯正の治療期間の目安

代表的な矯正装置ごとの全体矯正の平均治療期間は以下のとおりです。

矯正方法

治療期間の目安

表側矯正

1~3年程度

裏側矯正

2~3年程度

マウスピース矯正

1~3年程度

全体矯正は上下のすべての歯を対象とした矯正治療です。歯を大きく動かす必要があるため、治療期間は部分矯正に比べて長くなる傾向があります。

また、裏側矯正は装置の構造上、調整が難しく、表側矯正やマウスピース矯正に比べてやや時間がかかりやすいとされています。

【矯正方法別】部分矯正の治療期間の目安

代表的な矯正装置ごとの全体矯正の平均治療期間は以下のとおりです。

矯正方法

治療期間の目安

表側矯正

2ヶ月~1年程度

裏側矯正

5ヶ月~1年程度

マウスピース矯正

2ヶ月~1年程度

部分矯正は主に見た目を整えたい方や、軽度な歯列の乱れに対応する場合に行われます。動かす歯の本数が少ないため、治療期間は全体矯正よりも短く済むのが特徴です。

ただし、すべての症例に適応できるわけではないため、部分矯正が適応するか確認するには歯科クリニックでの診断が必要です。

マウスピース矯正 Oh my teethでは、あなたの歯並びが全体矯正と部分矯正のどちらに適合するかがわかる無料診断を実施しています。治療期間の目安も確認できるので、自分の歯並びがどれくらいで改善できるのか知りたい方はぜひ活用してみてください。

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歯科矯正は「矯正期間」+「保定期間」で考える

表側矯正(ワイヤー矯正)

矯正治療にかかる期間は、歯を動かす「矯正期間」だけでなく、その後の「保定期間」も含めて考える必要があります。

保定期間とは、矯正で移動した歯が元の位置に戻らないよう、保定装置(リテーナー)を使って歯の位置を定着させる期間のことです。

矯正期間が終わっても、治療が完全に終了するわけではなく、その後は歯並びを安定させるための保定が欠かせません。

つまり、矯正治療は「歯を動かす時間+歯を安定させる時間」のセットで捉えることが重要といえます。

保定期間は矯正期間と同じだけ必要

保定期間の目安は、矯正期間とほぼ同じ長さが必要とされています。例えば、矯正に1年かかった場合は、同じく1年間程度の保定が必要になるのが一般的です。

これは、動かした歯をそのままにしておくと、歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起きやすいためです。特に治療直後の数ヶ月は歯が非常に不安定な状態にあるため、保定装置の使用が欠かせません。この期間にリテーナーを適切に使わないと、せっかく整えた歯並びが崩れてしまうリスクがあります。

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リテーナーの装着時間と注意点

矯正終了直後は特に後戻りしやすいため、保定期間に入ってから6ヶ月〜1年程度はリテーナーを1日中(20時間以上)装着するのが基本です。その後は医師の指示に従い、夜間のみの使用に切り替えていきます。

注意点としては、以下の3つが挙げられます。

  • 自己判断で使用をやめないこと

  • 外したときは必ず洗浄・保管を行うこと

  • 定期的なチェックを怠らないこと

リテーナーをしっかり使用することで、歯並びの安定を保ち、美しい仕上がりを長く維持できるでしょう。

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歯列矯正が早く終わる人の特徴とは?

歯列矯正がスムーズに進み、予定よりも早く終わる人には、事前の歯並びの状態や身体的な特徴などに共通点があります。歯科矯正が早く終わりやすい人の特徴は以下のとおりです。

特徴

理由

歯の移動距離が少ない(軽度の乱れ)

抜歯が不要、または前歯の傾きのみなど、シンプルな治療内容になるため

骨の代謝が良い(比較的若年層)

骨が柔軟で歯の移動がスムーズに進みやすいため

あごの骨格に大きなズレがない

あごの位置の調整や外科的処置が不要で、シンプルな治療内容になるため

噛み合わせが大きくずれていない

噛み合わせ調整がそこまで難しくなく、治療工程を短縮できるため

こうした条件が揃っていると、矯正計画が順調に進みやすく、想定よりも早く治療が終了するケースがあります。

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実際に1年以内で歯科矯正が終わった人のケース

歯列矯正は長期間にわたる治療と思われがちですが、実際には1年以内で終了するケースも少なくありません。Oh my teethでも、以下のように1年未満で治療を完了した方の症例があります。

全顔BA・ガタガタ歯
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

全顔BA・出っ歯
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

全顔BA・出っ歯
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

全顔BA・前歯のねじれ
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:11ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethの注意事項

このほか、1年以内に矯正が終わった症例は下記よりご覧ください。

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歯科矯正が一年で終わった人の声や症例を紹介

歯列矯正が長引いてしまう人の特徴とは?

歯列矯正が予定よりも長引いてしまうケースには、共通する特徴があります。例えば以下のような特徴があると、治療が計画通りに進まず、歯科矯正が長引きやすくなります。

特徴

理由

歯の移動距離が多い(重度の歯列不正)

抜歯が必要になるなど、歯を大きく動かす治療が必要になるため

骨の代謝が遅い(年齢が高め)

骨の柔軟性が低く、歯の移動に時間がかかりやすいため

装置の装着時間が不足している(マウスピース矯正の場合)

適切な矯正力がかからず、歯を計画通りに動かせないため

通院間隔が不規則・自己判断でキャンセル

ワイヤーの調整やアライナーの交換が滞るため

虫歯や歯周病などの口腔トラブルがある

症状が進行すると治療が必要になり、矯正を中断しなければならないことがあるため

これらの特徴に当てはまる場合、矯正期間が当初の想定よりも延びてしまう可能性があります。特に自己管理の難しさや、定期的な通院の重要性を軽視してしまうことが、治療の長期化に直結しやすいといえるでしょう。

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【歯科矯正の期間を最短で終わらせる】3つのポイント

【歯科矯正を最短で終わらせる】3つのポイント

矯正治療を最短で終わらせるためには、日々の行動と通院管理が何より重要です。

実は、歯科医院で提示される治療期間は「計画通りにすべてが進んだ場合の最短期間」です。これを超えてしまうか、しっかり守れるかは、患者さん自身の行動次第ともいえます。

以下の3つのポイントを意識することで、矯正治療が予定通り、もしくはそれより早く終わる可能性を高められます。

マウスピースの装着時間(1日20時間以上)を守る

マウスピース矯正を行う場合は、マウスピースを1日20時間以上装着しましょう。これを下回ると、歯の移動が遅れ、治療期間がどんどん後ろ倒しになる可能性があります。

「今日はつけ忘れた」「食事後に装着しそびれた」などの小さなことでも、積み重なると1週間単位、1ヶ月単位での遅れに繋がりかねません。装着時間の管理を徹底するには、スマホのアラームを使ったり、食後すぐの歯磨きとセットで再装着を習慣化するのがおすすめです。

歯科医師の指示通りに通院する

矯正治療では、ワイヤーの調整や新しいマウスピースの受け取りなど、定期的な通院が不可欠です。

自己判断で通院を延期したり、予定をずらすのではなく、歯科医師が計画したスケジュールに合わせて確実に来院しましょう

なお、 「仕事や育児で定期的な通院が難しい…」という方には、通院不要(※)で矯正を進められるOh my teethのマウスピース矯正もおすすめ です。 初回診断後は原則オンライン診療のみで治療を進められるため、時間や場所にとらわれず歯科矯正ができます。

※初回診断のご来院と、歯科処置のために矯正開始前・矯正終了後のご来院をお願いしています。

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虫歯・歯周病予防のためにセルフケアを徹底する

虫歯や歯周病が見つかると、矯正治療が中断されることもあるため、矯正期間中は普段以上に丁寧な歯磨きとケアが欠かせません

マウスピース矯正は装置を外せるので今まで通りブラッシングできますが、ワイヤー矯正の場合は固定式なので特に注意が必要です。

基本的なブラッシングはもちろん、歯間ブラシやタフトブラシなどの補助用具を使って、くまなく清掃しましょう。以下の動画でも矯正期間を長引かせないための方法を紹介していますので、あわせて参考にしてくださいね。

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歯科矯正の期間についてよくある質問(FAQ)

ここでは歯科矯正の期間に関するよくある疑問にお答えします。治療の不安や疑問を解消し、自分に合った治療計画を立てる参考にしてください。

Q.歯科矯正は最長で何年かかる?

一般的には3年が上限とされますが、治療内容や再治療の有無によっては5年を超えるケースもあります

例えば以下のようなケースでは治療期間が長くなることがあります

ケース

矯正後の「後戻り」により再治療が必要になった場合

保定装置(リテーナー)を十分に使わなかったことによる再矯正など

治療中に装置を変更したり、方針を見直すことになった場合

ワイヤー矯正からマウスピース矯正への切り替えなど

審美目的で微調整を重ねる場合

噛み合わせは改善されたものの、見た目に納得がいかず延長するケースなど

また、患者自身の希望で「ゆるやかな治療スピードで進めたい」という場合にも期間は長くなります。最長の期間だけに着目するのではなく、自分のライフスタイルや治療の優先順位に合ったプランを立てることが大切です。

Q.矯正は月に何回通院すればいい?

歯科矯正中の通院頻度は装置の種類によって異なります。一般的な通院頻度は以下のとおりです。

矯正装置

通院頻度

ワイヤー矯正

1ヶ月に1回程度

マウスピース矯正

2~3ヶ月に1回程度

Oh my teethでは、最低1回の来院で矯正治療が可能です。定期的な通院が難しい方はぜひ検討してみてください。

Q.3ヶ月経っても変化がないのは問題?

ケースによっては正常な進行です。特に焦る必要はありません。

矯正の初期は、歯の根の位置を動かす「準備期間」に当たることもあります。特にマウスピース矯正では、見た目の変化が少ないまま内部で動きが進んでいるケースも珍しくありません。

ただし、3ヶ月以上経っても何の変化も感じられない場合や、違和感がある場合は歯科医師に相談しましょう。装着時間や使用方法に問題がある場合もあります。

まずは自分の矯正期間がどれくらいか無料診断で確認しよう

歯科矯正にかかる期間は、装置の種類や治療の範囲によって異なります。大切なのは、信頼できる治療法を選び、治療計画にしっかりと沿って進めることです。

「できるだけ早く矯正を終わらせたい」「忙しくても治療を続けられるか不安」という方には、Oh my teethのマウスピース矯正がおすすめです。

自分の歯並びがどれくらいの期間で整えられるか気になる方は、まずは無料のオンライン診断を受けてみましょう。

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