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歯科矯正
最終更新日:2024年9月15日

受け口の治し方は?矯正や手術などタイプ別に治療法を解説

受け口 治し方

「受け口にはどんな治し方があるの?」

「受け口を治したいけどいくらかかるの?」

など、受け口の治療法について疑問を抱いていませんか?

受け口は、上下の噛み合わせが反対になっている状態のことです。遺伝や成長過程の骨格の発育異常によって引き起こされます。

この状態を放置すると、見た目だけでなく、虫歯・歯周病や顎関節症など健康リスクが高まる可能性があります。

受け口の治療には、歯科矯正や外科手術があり、症状の重さに応じて適切な方法を選択しなければなりません。

そこで本記事では、受け口の原因や軽度から重度の症例に適した矯正方法・費用などを紹介します。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

受け口は原因や程度によって選ぶべき治療法が変わります。そのため、どの矯正方法があなたの受け口に適しているのかは、精密検査を受けてみなければわかりません。

マウスピース矯正 Oh my teethでは、矯正で受け口が改善できるのかなどの相談・検査を無料で実施しています。もちろん相談だけでもOK。少しでも自分の歯並びや矯正について不安や疑問がある方は、まずはお近くのクリニックでお気軽にご相談ください。

一般的な歯医者とOh my teeth導入クリニックの違い
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受け口とはどんな状態?

受け口の症例

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態で、「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」とも言われます。

通常、人間の歯は上の歯が下の歯よりも少し前に出ています。つまり受け口は、本来の噛み合わせとは逆になっているのが特徴です。

受け口には2タイプある

受け口には2つのタイプがあります。1つは「歯並びの乱れ」が原因で引き起こされる受け口、もう1つは「あごの骨格異常」が原因で引き起こされる受け口です。続いて、それぞれのタイプごとの治療方法について解説していきます。

歯の生え方が原因の受け口は矯正だけでなおせる

歯の生え方に問題がある以下のような受け口は、歯科矯正のみで改善可能です。

  • 上の歯が内側に傾いて生えている

  • 下の歯が外側に傾いて生えている

歯科矯正には「部分矯正」と「全体矯正」がありますが、部分矯正は噛み合わせの改善ができないため、受け口の矯正は全体矯正での適応になることが多いです。

歯科矯正での受け口の治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの矯正装置を装着し、上の前歯を前方へ動かしたり、下の前歯を後方へ下げたりすることで歯並びや噛み合わせを整えます。

受け口治療で考慮にいれておきたいマウスピース矯正

受け口治療にマウスピース矯正を用いると言われても、具体的にどのようなものか想像しにくい方も多いかもしれません。 そこでおすすめしたいマウスピース矯正の一つが 軽度~中度に特化した、リーズナブルなマウスピース矯正Oh my teeth です。
Oh my teethの大きな特徴は以下の3つ。

Oh my teethの大きな特徴

①2種類のわかりやすいプラン(Basicプラン:33万円 、Proプラン:66万円)でいずれのコースも治療期間による料金変動はありません。追加料金は原則なし。(Oh my teethユーザーの80%はBasicプランです。)

※マウスピースを破損、紛失の場合は別途料金が発生します。

②矯正開始後の定期的な通院は原則不要なため自宅で治療可能

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受け口をマウスピース矯正Oh my teethでなおした症例

以下は、実際にマウスピース矯正 Oh my teethで受け口(反対咬合)をなおした症例です。

受け口(反対咬合)の症例
  • 総額:33万円(税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

歯の生え方による受け口でなおかつ軽度の症例は、マウスピース矯正でなおせる可能性があります。

あなたの受け口は、なにが原因で生じているかマウスピース矯正Oh my teethの診断を受けてみませんか?

診断に必要な検査が0円です。カウンセリングも実施していますので、受け口でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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骨格に問題がある受け口は矯正だけではなおせない

困っている女性

骨格に問題がある以下のような受け口は、歯科矯正だけではなおせない可能性が高いです。

  • 下あごが上あごより前に出ている

  • 下あごの骨が大きい

  • 上あごの骨が小さい

骨格の問題は歯を動かすだけでは改善しないため、歯科矯正に外科手術を併用する外科的矯正治療が必要です。

外科手術では「セットバック法」という方法で、下あごの骨を切って後ろに下げてあごの位置を修正します。

外科手術は入院を必要とすることがあり、術後はダウンタイムが生じます。外科的矯正治療は大がかりな治療になりますが、あごの骨の問題による受け口を根本から改善できるでしょう。

【受け口の程度別】矯正方法の費用・期間を比較

受け口がどの程度かによって適した矯正方法は異なります。ここでは、受け口の程度別の矯正方法を費用や治療期間とあわせて紹介します。


マウスピース矯正

ワイヤー矯正

外科的矯正治療

対応できる受け口

軽度

~中度

重度

メリット

・目立たない

・取り外して食事や歯磨きができる

・幅広い症例に対応できる

・固定式のため自己管理が不要

・見た目の改善も見込める

・保険適用になる場合がある

デメリット

・自己管理が必要

・適応症例が限られる

・装置が目立つ

・食事や歯磨きがしにくい

・入院して全身麻酔での手術が必要

・しびれや麻痺などのリスクがある

費用目安

60万~100万円

60万~170万円

140万~400万円

(保険適用で50万~65万円)

期間目安

1~3年程度

1~3年程度

2〜4年程度

※ここで紹介する程度別の矯正方法はあくまでも目安です。歯並びは一人ひとり異なり、適切な歯科矯正方法を知るには歯科医師による診断が必要です。

①軽度の受け口→マウスピース矯正

マウスピース矯正

以下のような特徴がある受け口は軽度と診断されることが多いです。

軽度の受け口の特徴
  • 歯並びに原因がある

  • 上の前歯に下の前歯が少し被っている程度

  • 発音への影響はほぼなし

  • 口を閉じた状態だと受け口だと気づかれることはほとんどない

軽度の受け口であれば、マウスピース矯正で改善できます。マウスピース矯正は、治療段階によって作成された透明なマウスピースを1〜2週間ごとに自分で交換することで、歯の位置を少しずつ動かす矯正方法です。

マウスピース矯正(全体矯正)による受け口の治療費用は約60万〜100万円、治療期間は1〜3年程度です。

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②中度の受け口→ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

以下のような特徴がある受け口は中度と診断されることが多いです。

中度の受け口の特徴
  • 歯並びに原因がある

  • 下の前歯が上の前歯より前に出た状態で間に少し隙間がある

  • 発音が聞き取りにくいことがある

  • 唇は閉じられるが外見上も受け口だとわかる

中度の受け口は、下の前歯を後方に移動させるためのスペースが必要になるため、抜歯が必要になることが多いです。そのため、矯正力の強いワイヤー矯正が適用されます。

ワイヤー矯正は歯の表側あるいは裏側にブラケットをつけ、そこに通したワイヤーで歯を引っ張ることで歯並びを整える矯正方法です。

表側矯正による受け口の治療費用は約60〜130万円、治療期間は1〜3年程度。裏側矯正による受け口の治療費用は約100〜170万円、治療期間は2〜3年程度です。

ワイヤー矯正は適応範囲が広く、歯並びが原因であればほぼすべての受け口を改善できます。ただし骨格に問題がある受け口は、ワイヤー矯正でも改善はできません。

一般的なワイヤー矯正は金属の装置を歯の表側につけるため、目立ちやすいことがデメリットです。

③重度の受け口→外科的矯正治療

以下のような特徴がある受け口は重度と診断されることが多いです。

重度の受け口の特徴
  • 骨格に原因がある

  • 下あごが上あごより大きく前に出ている

  • 発音に悪影響を及ぼしていることが多い

  • 唇が閉じられなかったりしゃくれになっているケースもある

重度の受け口は骨格的な問題があるため、外科的矯正治療であご自体を動かし根本的に改善します。

治療費は140万~400万円(保険適用で50万~65万円)、治療期間は2~4年程度です。

外科的矯正治療は一般的に術前矯正→外科手術→術後矯正の流れで行います。

まずは外科手術後にきちんと噛めるようにするため、術前矯正を約1〜2年行うのが一般的です。その際、一時的に治療前よりさらに下の歯が前に出た状態となります。

術前矯正後、口腔外科や形成外科で下あごを下げる手術を行います。手術は全身麻酔下で行われ、通常1〜2週間の入院が必要です。

術後の腫れなどが引いてきたら、術後矯正で噛み合わせや歯並びを調整します。術後矯正の期間は1〜2年程度です。

そもそも受け口(反対咬合)とはどんな状態?原因は?

受け口の主な原因

受け口は以下の原因で生じます。

  • 生まれつき下あごが出ている

  • 下あごの骨が発達しすぎている

  • 上あごの骨が未発達である

  • 上の歯が内側に生えている

  • 下の歯が外側に生えている

  • 下あごを前に出すといった悪習癖がある

受け口は遺伝によるもの、歯の生え方によるもの、日頃の悪い癖などがあります。特にあごの形態は遺伝する場合が多いです。そのため、両親または祖父母が受け口であると、子どもに引き継いでしまうことがあります。

受け口を治療せずに放置する5つのリスク

受け口を治療せずに放置する5つのリスク

「かわいいから」などの理由で受け口をそのままにすると、さまざまな問題が生じます。

①見た目に悪影響を与える

受け口はいわゆる、顎がしゃくれている状態です。下あごが突出した見た目は、コンプレックスにつながることも。そのため、人前に出たり笑ったりすることに抵抗を感じてしまう方も少なくありません。

②虫歯・歯周病になりやすくなる

歯並びがガタガタで、前歯の一部が受け口(下の歯が上の歯よりも前に出ている状態)になっていることも多いです。ガタガタした歯並びは、歯ブラシが届きにくく汚れがたまりがち。そのため、虫歯・歯周病になるリスクが高まります。また、口臭が発生する原因にもなります。

③発音に悪影響を与える

通常の噛み合わせと反対になっていることから、発音に悪影響を与えてしまうことがあります。特に「サ行」と「タ行」は、発音する際に空気が漏れてしまい、正確な発音がしにくいです。

ご自身ではしっかり発音しているつもりでも、周囲の人は聞き取れないこともあるでしょう。また、日本語では問題がなくても、英語の発音で誤解を招いてしまうことがあります。

④胃腸に負担をかける

歯には食べ物を細かく砕く咀嚼(そしゃく)機能があります。受け口の方は、前歯で食べ物を噛み切れない、奥歯で細かく砕けないなど、咀嚼効率の低下を招いてしまうことも。食べ物が大きなまま胃腸に運ばれてしまうと、胃腸への負担が増えて消化不良を起こしたり、栄養の吸収が妨げられたりすることがあります。

⑤顎関節症になるリスクが高まる

顎関節症とは、口を開けると顎関節が痛んだりする病気のことです。

下あごは前後左右自由に動かせますが、受け口の場合は下あごの動きが制限されてしまいます。食事や話す際も常に顎関節に負担をかけている状態になるため、顎関節症になるリスクが高いです。

受け口の原因を知って適切な矯正方法を選択しよう

受け口は歯並びの乱れに原因がある場合は、歯科矯正だけでなおせる可能性があります。しかし、骨格に原因のある重度の受け口は、外科的矯正治療が必要です。

そのため、どの矯正方法があなたの受け口に適しているのかは、精密検査を受けてみなければわかりません。無料でカウンセリングを行っているクリニックも多いので、まずは気軽に矯正相談へ行ってみましょう。

マウスピース矯正 Oh my teethでは無料で精密検査・矯正相談を行っております。 「受け口をなおしたい」「マウスピース矯正で受け口がなおるか知りたい」という方は、お近くのOh my teeth導入クリニックで無料診断のご予約 をしてみてください。

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