噛み合わせは矯正で治る?矯正方法や費用などを徹底解説!
食事中にうまく噛めない、あごを動かすと痛みを感じるなど、噛み合わせによる悩みを解消するために、歯科矯正を検討していませんか?
しかし、矯正したいとは思っていても、自身の噛み合わせが果たして矯正で治せるのか、また矯正が可能な場合はどれぐらいの費用がかかるのか、気になることがありすぎてなかなか治療に踏み出せないですよね。
本記事では、噛み合わせが矯正で治せるかどうかや、治したほうがいい噛み合わせの種類、各矯正方法の特徴や費用目安について解説します。
歯科矯正で噛み合わせの改善をしたいと考えているあなたにとって、役立つ情報をご紹介します!
目次
結論、歯並びの悪さが原因である場合は、歯科矯正を行うことで噛み合わせが改善できることがあります。
一方、被せ物の高さが合わない、歯ぎしり・食いしばりがあるなど、歯並び以外の原因が考えられる場合は、矯正以外の治療方法で噛み合わせを改善します。
噛み合わせを改善する方法はいくつかあり、原因に合わせた治療方法を選ぶことが大切です。
噛み合わせの悪さは歯並びが原因であるケースが多いですが、はっきりとした 原因を突き止めるには歯科クリニックで診てもらうことが必要です。
うまく噛めない、あごを動かすと痛むなどの症状がある場合は、まず歯科クリニックで噛み合わせに問題があるか、またどのような原因で噛み合わせが悪くなっているのか診てもらいましょう。
よい噛み合わせは、歯並びが整うだけでなく全身の健康にも影響を与えます。噛み合わせを治すことで、以下の7つのメリットが期待できます。
①噛み合わせが原因の身体の不調が緩和される
口周りの筋肉は頭・首・肩など、全身の筋肉と密接につながっているため、噛み合わせが悪いと、筋肉のバランスが崩れて頭痛や肩こり、腰痛などが起こりやすくなります。
また、噛み合わせが原因で首の骨(頚椎)がズレると、病気などの異常はないのに不定愁訴(ふていしゅうそ)を引き起こす場合も。
不定愁訴とは、さまざまな身体の不調があらわれるのに、病気などの異常が見つからない状態のことです。
原因がわからない身体の不調が長期間続く場合は、噛み合わせを改善することで症状が緩和される場合があります。
②左右対称となり顔の歪みが整う
食事の際にうまく噛めないからといって、片方ばかりで噛んでいると、筋肉のバランスが崩れて顔が歪みやすくなります。
噛み合わせを整えると、左右均等に噛めるようになるため、顔の歪みが整う可能性があります。
③Eラインなど横顔が綺麗になる
「Eライン(イーライン)」とは、鼻先からあご先(オトガイ点)までを結んだラインのことです。
横顔の美しさを評価するラインで、Eラインの内側に口先があるのが理想的な横顔Eラインとされています。
噛み合わせが悪く、受け口になっている と、Eラインから下唇がはみ出してしまい、横顔に影響が出やすいです。
噛み合わせの改善であごを正しい位置に戻すことで、下唇やあごが目立たなくなり、横顔がさらに綺麗になる可能性があります。
④口呼吸の改善につながる
噛み合わせが悪いと、口呼吸になりやすい傾向があります。特に出っ歯は唇が閉じにくくなるため、口呼吸になりやすいです。また、口呼吸は口の中が乾燥し、口臭やのどの炎症、いびきなど引き起こす可能性があります。
噛み合わせが改善されると口が閉じられるようになり、口呼吸から鼻呼吸へ切り替えやすくなるでしょう。
⑤食べ物を噛み切りやすくする
歯並びがよくなることで、食べ物をしっかりと噛めるようになり、咀嚼機能アップにつながります。よく噛んで食べることは消化をスムーズにし、栄養素の吸収を助ける効果が期待できます。
また、満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎ防止にもなるでしょう。
⑥滑舌が改善される
噛み合わせのバランスが崩れていると、滑舌にも影響を与えます。たとえば、前歯の位置が前方にあると発音する際に空気が漏れやすくなるため、歯並びが悪い場合は「サ・タ・ナ・ラ行」が不明瞭になることも。
噛み合わせが整うと歯の位置が正確に並ぶため、空気が漏れにくくなり、滑舌が改善され発音が明瞭になります。
⑦虫歯 や歯周病の予防につながる
噛み合わせを治すと歯並びが整うため、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。整った歯並びは歯ブラシやフロスなどが届きやすくなり、歯の間や歯茎の境目などに発生する虫歯や歯周病も減少するでしょう。
以下のような噛み合わせは、歯科矯正が必要になります。
ガタガタの歯並び(叢 生)
歯と歯が重なり合っている、八重歯がある、このような歯並びは「叢生」(そうせい)と呼ばれています。歯列にがたつきがあると、歯ブラシが細かな部分まで届きません。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まり、さらには叢生は一部の歯に負担がかかることで歯の寿命が短くなる可能性もあります。
出っ歯(上顎前突)
前歯が前方に突き出している状態を「上顎前突」(じょうがくぜんとつ)といいます。前歯が噛み合っていないため、奥歯に負担がかかりやすいのが特徴です。また、転倒した際に前歯を破損する可能性も高まります。
すきっ歯(空隙歯列)
「空隙歯列」(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にすき間がある状態を指します。食べ物がうまく噛めず、すき間に食べかすが詰まりやすいため、虫歯や歯周病になりやすいです。
受け口(下顎前突)
「下顎前突」(かがくぜんとつ)は、上あごよりも下あごが突き出ている状態のことです。遺伝的な要素や口呼吸、指しゃぶりなどの悪習慣で引き起こされることがあります。食べ物がうまく噛めないだけでなく、奥歯がすり減りやすいです。また、骨格に問題が生じているため、輪郭に影響を及ぼすこともあります。
開咬
「開咬」(かいこう)は噛んだときに上下の歯が接触せず、すき間ができてしまう状態のことです。指しゃぶりや舌を突き出す癖などが原因で引き起こされることがあります。前歯が接触しないため、奥歯に負担がかかりやすいです。
過蓋咬合
「過蓋咬合」(かがいこうごう)は、上の前歯が下の前歯を覆っている状態です。「ディープバイト」とも呼ばれており、顎関節に負担がかかりやすくなります。また、上の前歯で下あごの歯茎を傷つけてしまうことがあります。
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交叉咬合
「交叉咬合」(こうさこうごう)は、上下の歯並びの位置関係が一部反対になっている状態です。噛み合わせの悪さから顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
自分では噛み合わせが悪いかどうか、見てわからない場合もあります。歯科矯正が必要かどうか迷った場合、クリニックを受診するのがおすすめです。
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噛み合わせを改善する主な矯正方法は以下の通りです。
表側矯正
裏側矯正
ハーフリンガル矯正
マウスピース矯正
表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正はすべてワイヤー矯正ですが、「ブラケット」「ワイヤー」と呼ばれる2つの矯正装置を装着する位置が異なります。
ここでは上記の矯正方法の特徴について解説します。
表側矯正
表側矯正はブラケットとワイヤーを歯の表面に装着し、噛み合わせを整える矯正方法です。
歯科矯正で最も適応症例が多く、噛んだときに上下の前歯にすき間ができてしまう「開咬(かいこう)や、上の前歯が下の前歯を覆う「過蓋咬合(かがいこうごう)」など、さまざま な噛み合わせに対応できます。
また、ほかのワイヤー矯正に比べ、リーズナブルに噛み合わせの改善ができるのも表側矯正のメリットです。
一方、矯正装置が目立ちやすいデメリットもあります。接客業や営業職など、人と接する機会が多い人は矯正装置が気になりやすいでしょう。
表側矯正とは?メリット・デメリットや裏側矯正との違い
裏側矯正
裏側矯正はブラケットとワイヤーを歯の裏側に装着し、噛み合わせを整える矯正方法です。
表側矯正とは異なり、矯正装置が目立ちにくいというメリットがありますが、適応症例は限られます。
程度にもよりますが、深い噛み合わせの場合は、下の前歯が上の歯に装着した矯正装置にぶつかってしまうため、裏側矯正ができないことが多いです。
また、裏側矯正はほかのワイヤー矯正に比べて治療難易度が高いため、その分費用が高くなりやすいです。
裏側矯正とは?後悔しないためにデメリットや値段・期間を徹底解説
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法です。上の歯は裏側、下の歯は表側に矯正装置を装着します。
ハーフリンガル矯正は表側矯正よりも矯正装置が目立ちにくく、裏側矯正よりも安く治療ができるメリットがありますが、噛み合わせの治療においては裏側矯正と同じく、深い噛み合わせに対応できないこと が多いです。
ハーフリンガル矯正とは?値段やメリット・デメリットを徹底解説
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、ステップごとに形の異なるマウスピースを装着して噛み合わせを整える矯正方法です。
以前は対応できる噛み合わせが限定 されていましたが、技術の進化により、最近では深い噛み合わせの治療などにも利用されるようになってきました。
マウスピース矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立ちにくいことです。症例によっては、歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる補助器具の装着が必要となる場合もありますが、非常に小さい上、歯の色に近いため、周囲に気づかれることはほとんどありません。
以下はマウスピース矯正 Oh my teethで噛み合わせを改善した症例です。
症例①
総額:33万円(税込)
期間:約9ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
症例②
総額:33万円(税込)
期間:約4ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
症例③
総額:33万円(税込)
期間:約3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※保険適用外の自由診療です。効果や感じ方には個人差があります。マウスピース橋正(Oh my teeth含む)の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。
※平均3ヶ月は2020/1~2023/7 Basicプランの実績値(保定期間除く)
噛み合わせの改善にかかる費用は、どの矯正方法を選択するかで異なります。先ほど紹介した4つの矯正方法の費用目安は以下の通りです。
全体矯正 | 部分矯正 | |
表側矯正 | 60万~130万円 | 30万~60万円 |
裏側矯正 | 100万~170万円 | 40万~70万円 |
ハーフ リンガル矯正 | 80万~150万円 | 35万~65万円 |
マウスピース矯正 | 60~100万円 | 10~40万円 |
マウスピース矯正 Oh my teethでは2種類のプランを用意しており、一律料金で治療が受けられます。
Basicプラン(上下前歯に特化した部分矯正プラン):33万円
Proプラン(奥歯からなおす全体矯正プラン):66万円
※マウスピースを破損、紛失の場合は別途料金が発生します。
BasicプランとProプランのどちらが適合するかは、歯科医師の診断が必要です。適合診断に必要な口腔内検査・レントゲン撮影・3D歯型スキャンなどはすべて無料です。
マウスピース矯正での噛み合わせ改善を検討している方は、ぜひお気軽に無料診断へお越しください。
保険が適応となる場合
噛み合わせの治療は基本的に保険適用外となる場合が多いです。しかし、条件によっては保険適用で噛み合わせの治療ができる場合もあります。
保険適用内で噛み合わせの治療が受けられるケースは以下の通りです。
厚労省が定める疾患による噛み合わせの異常がある場合
前歯の永久歯が3本以上生えてこない場合
顎変形症による噛み合わせの異常がある場合
保険適用内で噛み合わせの治療を行う場合は、費用相場の3割程度で矯正ができます。症例にもよりますが、矯正には100万円前後の費用がかかる場合が多いため、保険適用の場合は30万円前後が相場となります。
医療費控除が適用になる場合
噛み合わせの改善を目的とした矯正は医療費控除の対象となります。ただし、医療費控除で戻る金額は、支払った医療費や所得金額によって異なります。
医療費控除で戻る金額の計算方法は以下の通りです。
医療費控除額を算出する:一年間の医療費-(保険金などの受給額+10万円)
医療費控除額×所得に応じた税率
例えば総所得金額が600万円で、噛み合わせの治療に100万円かかった場合(保険金なし) は18万円が戻ってくる計算となります。
(100万円-10万円)×20%=18万円
噛み合わせが悪い状態は、虫歯や歯周病になるリスクが高まるだけではなく、身体の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。噛み合わせの改善は、症例によって適した矯正方法が異なるため、まずは、歯科矯正を行なっているクリニックに相談することが大切です。
マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックの無料診断では、3Dスキャンによって噛み合わせの状態を画面上で確認することができます。現在の噛み合わせはどこに問題があるのか、可視化しながら歯科医師にご相談いただけます。
「クリニックで噛み合わせを指摘されたけど、歯科矯正は必要?」
「マウスピース矯正で噛み合わせは治せる?」
こんな疑問もぜひお気軽に投げかけてみてくださいね。