デュアルホワイトニングとは?効果や費用、デメリットをまとめて徹底解説

「デュアルホワイトニングを試してみたいけど、何が違うの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングは、短期間で効果を実感しやすく、白さの持続も期待できる点が特徴です。
ただし、通院の手間やコスト、知覚過敏の可能性といったデメリットもあるため、事前に知っておくことが大切です。
この記事では、デュアルホワイトニングの特徴や注意点をわかりやすく解説します。

目次
- デュアルホワイトニングの特徴
- 使用する薬剤
- 種類
- 施術の流れ
- 効果
- デュアルホワイトニングの費用・期間
- 効果が出るまでの期間
- 効果が出るまでの費用相場
- 効果が続く期間
- デュアルホワイトニングのメリット
- 短期間で理想の白さを目指せる
- 白さが持続しやすい
- 自然な白い歯を目指せる
- デュアルホワイトニングのデメリット
- コストがかかる
- 通院が面倒
- 知覚過敏が起きやすい
- デュアルホワイトニングに関する注意点
- 歯の刺激になる飲食物を避ける
- 着色しやすい食事を避ける
- 食事の前に水を飲む
- 薬剤の個人輸入によるリスク
- ほかのホワイトニング方法との違い
- セルフホワイトニング
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- ホワイトニング方法の選び方
- 「今の歯の白さをキープできたらいい」:セルフホワイトニング+クリニックでのクリーニングがおすすめ
- 「自分で手間をかけずスピーディーに白くしたい」:オフィスホワイトニングがおすすめ
- 「なるべくリーズナブルに自然な白い歯を目指したい」:ホームホワイトニングがおすすめ
- 「芸能人のような美しい白い歯をキープしたい」:デュアルホワイトニングがおすすめ
- デュアルホワイトニングで芸能人レベルの白い歯を目指そう

デュアルホワイトニングとは、歯科クリニックで施術を受ける「オフィスホワイトニング」と、クリニックで処方してもらった薬剤で自宅で自分でホワイトニングを行う「ホームホワイトニング」を組み合わせた方法です。
使用する薬剤
オフィスホワイトニングで使用されるホワイトニング薬剤は、基本的に「過酸化水素」を含むもの。一方ホームホワイトニングで使用されるのは基本的に「過酸化尿素」を含む薬剤です。
過酸化水素配合薬剤によるホワイトニングは即効性がある一方で色戻りがしやすい特徴があります。また、過酸化尿素配合薬剤によるホワイトニングは即効性は低いものの、白さが長続きしやすいです。
これら2種類のホワイトニング方法を組み合わせることで、即効性と持続性を兼ね備えたホワイトニングを実現したのがデュアルホワイトニングです。
種類
各歯科クリニックによって、オフィスホワイトニングおよびホームホワイトニングに使用する薬剤や光を照射する機械の種類が異なります。オフィスホワイトニングの種類には、以下のようなものがあります。
※効果や費用などは目安です。
種類 | 内容 | 効果 | 1回で作用する本数 | 費用目安 |
---|---|---|---|---|
ブライドホワイトニング | ・紫外線が発生しないライトを使用 | 8〜10段階 | 上下20〜24本 | 1回6万〜7万円 |
ズームホワイトニング | ・アメリカで高いシェア | 6〜7段階 | 上下16本 | 1回2.5万〜5万円 |
ティオン オフィス | ・比較的低濃度の薬剤を使用 | 4〜6段階 | 上下12〜16本 | 1回2.5万〜5万円 |
ルマクール | ・アメリカでポピュラーなホワイトニングシステム | 2〜4段階 | 上下12本 | 1回1万〜3万円 |
半導体レーザーホワイトニング | ・光の照射時間を短くして歯への負担を抑えた方法 | 3〜4段階 | 上下6〜12本 | 1回1万〜5万円 |
ビヨンド | ・紫外線・過度な発熱を抑えたシステ ム | 5段階 | 上下12本 | 1回1万〜3万円 |
*エナメル質とは、歯の最も外側にある層。歯は酸性にさらされると、このエナメル質からリンやカルシウムが溶け出します。この現象を「脱灰」と言います。
一方、ホームホワイトニングの種類には、以下のようなものがあります。
種類 | 特徴 | 使用時間 | 費用目安 |
---|---|---|---|
オパールエッセンス | ・アメリカでポピュラー | 1日2時間以内 | 5,000円程度/約2週間分 |
ナイトホワイトエクセル | ・日本で最初に認可されたホームホワイトニングキット | 1日2時間以内 | 7,000円程度/約10日分 |
松風ハイライトシェードアップ | ・国産のホームホワイトニングキット | 1日2時間 | 6,000円程度/約2週間分 |
ティオン ホーム | ・ジェルが乳白色でどこまで行き渡っているのかがわかりやすい | 1日2時間 | 5,000円程度/約2週間分 |
施術の流れ
ホームホワイトニングは、一般的に次のような流れで行われます。
ドクターによる診療と歯型をとるために通院する
マウスピースの完成を待つ
マウスピースの受け取りとホワイトニング薬剤を処方してもらうために通院する
自宅でホワイトニングを行う
ホワイトニング薬剤がなくなったら、定期的なメンテナンスのために通院する(白さのチェックやクリーニングなどを行う)
ホームホワイトニング開始前は、必ずドクターによる診察を受けなければなりま せん。
効果
デュアルホワイトニングは、もともと即効性のあるオフィスホワイトニングと持続性のあるホームホワイトニングを並行していくため、理想の白さに効果的に近づきやすいホワイトニング方法です。シェードガイド(歯の色見本)で言うと、M1.5からM1までの白さを目指せます。
画像出典元:Amazon
ここでは、デュアルホワイトニングの費用・期間について紹介します。
あくまでも目安とはなりますが、ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングとの比較の参考にしてください。
デュアルホワイトニングの特徴 | |
---|---|
効果が出るまでの期間 | 1〜3ヶ月程度 |
効果が出るまでの費用相場 | 50,000〜80,000円程度 |
効果が続く期間 | 1年〜2年程度 |
効果が出るまでの期間
一般的に、オフィスホワイトニングを1回行っただけでも白さを実感しやすいとされています。さらにホームホワイトニングを並行するデュアルホワイトニングにおいては、理想の白さに近づくまでの期間の目安は1か月から3か月とされています。
効果が出るまでの費用相場
デュアルホワイトニングにかかる費用の相場は50,000円から80,000円程度です。一方、歯科クリニックで受けられるホワイトニングシステムによっても差が出ます。詳しくは前出の表をご覧ください。
効果が続く期間
デュアルホワイトニングの効果が続く期間の目安は、1年から2年間とされています。しかし白さがどのくらい持続するかは、ホワイトニング後の生活習慣によっても異なってきます。
デュアルホワイトニングの効果を長続きさせるためには、ホワイトニング後に着色しやすい食事を避けたり、タバコを控えたりする必要があります。

デュアルホワイトニングのメリットには、次のようなものがあります。
短期間で理想の白さを目指せる
白さが持続しやすい
自然な白い歯を目指せる
短期間で理想の白さを目指せる
デュアルホワイトニングは、それぞれ即効性・持続性のある2種類のホワイトニングを組み合わせた方法。そのため短期間で理想の白さに近づきやすいです。
白さが持続しやすい
ホワイトニング後は歯の表面の構造が変化します。そのためオフィスホワイトニング後にホームホワイトニン グを行うと、ホームホワイトニングの薬剤が効果的に浸透し、白さが持続しやすくなります。
自然な白い歯を目指せる
オフィスホワイトニングは即効性があるホワイトニング方法ですが、歯の表面の構造変化が起こりやすく、歯の透明度が失われやすいとされています。
一方でホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも低い濃度の薬剤でじっくり歯を白くしていくため、歯の表面の構造変化も起こりにくく、自然な透明感のある白い歯を目指しやすいです。
デュアルホワイトニングはこれら双方のホワイトニングを組み合わせているため、白さをすぐに実感しやすく、また自然な白い歯も目指せる方法と言えます。
このほか、ホワイトニング(ホーム・オフィス・デュアル)に共通するメリットとしては、次のようなものがあります。
口腔内環境がよくなる
歯を削らずに白くできる
笑顔に自信がつく
一般的に、クリニックで施術を受けるオフィスホワイトニングは、歯の表面のクリーニングやコーティングも受けられることが多いです。これらの施術を受けると、歯や口の中の汚れを除去でき、むし歯や歯周病を防げるメリットも。
また、歯を白く見せる方法としてはラミネートベニア(歯の表面を薄く削りセラミック製のカバーのようなものをつけて歯を白く見せる方法)もありますが、薬剤を使用して漂白するホワイトニングは、健康な歯を削ることなく白くできるメリットがあります。

デュアルホワイトニングのデメリットとしては、次のようなものがあります。
コストがかかる
通院が面倒
知覚過敏が起きやすい
コストがかかる
デュアルホワイトニングは2種類のホワイトニングを並行する方法のため、やはりコストがかかりやすい特徴があります。費用相場としては50,000円から80,000円程度とされています。
通院が面倒
オフィスホワイトニングはクリニックで施術を受けるホワイトニング方法のため、クリニックに 通院する必要があります。
またホームホワイトニングにおいても、自宅で使用するホワイトニング薬剤がなくなればクリニックで再び処方してもらうために通院しなければなりません。
知覚過敏が起きやすい
医療機関でしか取り扱えない濃度や種類の薬剤を使用するオフィスホワイトニングは、知覚過敏などの刺激も起こりやすいと言われています。また、デュアルホワイトニングはさらにホームホワイトニングも並行するため、人によっては歯への刺激が起こりやすいかもしれません。
ただしクリニックで知覚過敏抑制剤も処方してもらえるため、刺激を抑えながらホワイトニングを行うことも可能です。
このほか、ホワイトニング(ホーム・オフィス・デュアル)に共通するデメリットとしては、次のようなものがあります。
全額自己負担
再着色のリスク
知覚過敏のリスク
白くなりにくい歯がある
ホワイトニングを避けるべき人がいる
ホワイトニングは審美目的(病気の治療目的ではなく見た目を美しくする目的)で行われるため、保険は適用されず、全額自己負担となります。またホワイトニング後の食事に気をつけないと、知覚過敏や再着色のリスクが。
ホワイトニングで白くなりにくい歯とは、詰め物や被せ物、セラミックなどの人工歯、神経の治療をした歯、テトラサイクリン歯※などがあります。
ホワイトニングを避けるべき人は、15歳未満の人、妊娠中・授乳中の人、無カタラーゼ症の人(ホワイトニング剤にアレルギーがある人)です。
※テトラサイクリン歯とは
テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯のことを指します。 テトラサイクリン系抗生物質とは、かつて日本の風邪薬シロップに使われていたもの。 多量摂取すると、歯の色が灰色がかったように変色する副作用を持つため、妊婦・授乳中の母親・歯の形成期(0〜12歳ごろ)にある子どもは避けるべきとされています。

デュアルホワイトニング後の後悔を防ぐため、以下のような点に注意しましょう。
歯の刺激になる飲食物を避ける
着色しやすい食事を避ける
食事の前に水を飲む
薬剤の個人輸入を避ける
歯の刺激になる飲食物を避ける
ホワイトニング後は歯をコーティングする役割を担う「ペリクル」が剥がれ、刺激が伝わりやすくなっています。そのため冷たい飲食物や、酸性度の高い飲食物は避けましょう。
酸性度の高い飲食物には、レモン・からし・マスタードなどがあります。