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最終更新日:2025年5月8日

お金がないけど歯科矯正を始めたい!必要な費用や支払い方法を解説

歯科矯正のお金がないときの4つの選択肢と安くする方法

「歯科矯正の費用を安く済ませたい……」
「お金がないけど歯並びを治したい」

実は歯科矯正でお金がないという場合でも、費用を安く抑えながら矯正を始められます。

本記事では、歯科矯正がしたいけどお金がないときの対処法や費用を安く抑える方法を紹介します。

中学生や高校生、大学生など、「歯科矯正したいけれど費用が高すぎできない」と悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯科矯正のお金がない人必見!歯科矯正に必要な費用とその内訳

一般的には「矯正費用=高額」という印象がありますが、治療範囲や方法を工夫することでコストを抑えることも可能です。

矯正方法による費用の違い

歯科矯正にはさまざまな方法があり、選ぶ治療法によって費用が大きく異なります。

全体矯正

部分矯正

表側矯正

60万〜130万円

30万〜60万円

裏側矯正

100万〜170万円

40万〜70万円

ハーフリンガル矯正

80万〜150万円

35万〜65万円

マウスピース矯正

60万〜100万円

10万〜40万円

※Oh my teeth調べ(歯並びの状態や範囲により料金は異なります)

例えば、「全体矯正」よりも「前歯だけの部分矯正」の方が大幅に費用を抑えられます。

また、ワイヤー矯正の中でも、裏側(舌側)より表側の方が比較的安価です。最近では、低価格帯のマウスピース矯正も増えており、条件が合えば費用を抑えて治療できる選択肢も広がっています。

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矯正前・中・後にかかるその他の費用

矯正にかかる費用まとめ

矯正費用の中には、治療前の準備や矯正中、そして治療後のメンテナンスに関わる費用も含まれます。

矯正前にかかる費用

矯正治療を始める前には、まず口腔内の健康状態を整える必要があります。

  • 精密検査・診断料:レントゲンや歯型の採取などを行い、治療計画を立てるための費用です。相場は10,000〜65,000円ほど。

  • 虫歯・歯周病の治療費:矯正装置をつける前に、虫歯や歯周病の治療が必要な場合があります。保険適用で1回あたり1,500〜10,000円程度が目安です。

  • 抜歯費用:歯並びのスペースを確保するために健康な歯を抜くケースもあります。1本あたり5,000〜15,000円程度が相場です。

矯正中にかかる費用

矯正装置をつけている期間中にも、調整やトラブル対応などで費用がかかります。

  • 調整料(通院費):装置の調整や経過観察のための通院費。3,000〜10,000円/回が一般的です。

  • 装置の修理・再作成費用:マウスピース矯正の場合、破損や紛失で追加費用が発生することがあります。

  • 追加治療費:治療計画の変更などが必要になった場合、追加料金がかかることもあります。

矯正後にかかる費用

矯正治療が終了しても、すぐに装置を外して完了ではありません。歯並びが元に戻らないように保定を続ける期間があり、一定の費用がかかります。

  • 保定装置(リテーナー)代:矯正後に使用する後戻り防止用の装置です。10,000〜60,000円程度が相場。

  • 観察料:リテーナー使用中の定期検診(3〜6ヶ月ごとなど)。1回あたり3,000〜5,000円程度。

【要注意】追加費用が発生してしまうケース

歯科矯正の費用はあらかじめ提示されることが多いものの、治療中の状況や行動によって、別途費用が発生するケースもあります。

以下は、よくある追加費用の例です。

  • マウスピースの紛失・破損
    マウスピース矯正では、装置の着脱や管理を自分で行う必要があります。万が一、紛失や破損があった場合は、新しい装置の再作成に数千円〜数万円の費用がかかることがあります。

  • 治療期間の延長
    歯の動きが予定より遅れたり、リテーナーの装着時間が足りなかったりすると、治療期間が延びることがあります。延長によって通院回数が増えると、その都度費用が発生します。

  • 装置や治療計画の変更
    治療中に想定外の不正咬合が見つかったり、患者側の希望で治療範囲を変更したりすると、追加の検査費や新たな装置代などが必要になることがあります。

想定外の出費に慌てないためにも、どのような場面で追加費用がかかる可能性があるのかを事前に把握しておくことが大切です。

【お金がない人は要チェック】トータルフィー制度について

トータルフィーと都度払いの違い

矯正治療にかかる費用は、検査や装置代、通院ごとの調整料など、複数の項目に分かれており、結果として想定より高額になるケースも少なくありません。

そうした不安を解消できるのが「トータルフィー制度」です。

トータルフィー制度とは、治療にかかる費用を最初にまとめて提示してくれる料金体系のことで、検査料や装置代、定期調整、保定装置などが含まれているのが一般的です。

あらかじめ支払う総額が決まっているため、途中で追加費用が発生しにくく、支払い計画が立てやすいのが大きな魅力です。

ただし、医院によって制度の内容は異なり、すべての費用が含まれるとは限りません。

「トータルフィー制度を採用しているか」「追加費用が発生するのはどんなときか」を事前に確認しておくと安心でしょう。

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お金がない人でも矯正を始められる5つの工夫

「歯並びを整えたいけど、高額な費用がネックで矯正に踏み切れない」と悩む方も多いでしょう。

しかし、最近ではさまざまな制度や選択肢が充実しており、工夫次第で費用負担を抑えて矯正を始めることが可能です。

ここでは、特にお金に不安がある方におすすめの5つの工夫をご紹介します。

①部分矯正を選ぶ

「前歯だけ整えたい」「軽度のズレを直したい」といったケースでは、全体矯正よりも費用を抑えられる「部分矯正」という選択肢があります。

部分矯正は、気になる前歯の並びなど一部分だけを対象とするため、10万円〜40万円ほどの費用で済むことが多く、治療期間も短くなる傾向があります。

コストパフォーマンスを重視する人にとっては非常に有効な方法といえるでしょう。

ただし、歯並びの状態によっては適応できない場合もあるため、まずは歯科医の診断を受けてみることをおすすめします。

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②モニター制度を活用する

費用を抑えたい方にとって、モニター制度の利用も有力な選択肢です。

これは、症例として治療経過の写真提供やSNSでの投稿に協力する代わりに、治療費の一部が割引になる制度です。

例えば、「初回1万円引き」「精密検査無料」などの特典が付くこともあり、上手に活用すれば大きな節約につながります。

ただし、顔や口元の写真が公開されることもあるため、どのような条件で症例が使用されるのか、あらかじめ内容をしっかり確認しておくことが大切です。

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③医療費控除を活用する

歯科矯正の費用は、医療費控除の対象になることがあります。

例えば、噛み合わせや発音など機能的な改善を目的とした矯正治療の場合、その年の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合に確定申告をすることで、一部の税金(数万円以上戻ってくるケースも)が還付される可能性があります。

ただし、審美目的の矯正(見た目だけを整える場合)は対象外となります。治療内容が医療費控除に該当するかどうかを、あらかじめ医院に確認しておくと安心です。

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④分割払い(デンタルローン)を活用する

矯正治療の支払いが一括では難しい場合は、分割払いデンタルローンの利用も視野に入れてみましょう。

最近では、信販会社と提携した医療ローンを提供している歯科医院も多く、毎月一定額で無理なく治療費を支払うことができます。

しかし、利用の際は金利や返済総額をしっかり確認し、生活を圧迫しない範囲で無理のない返済計画を立てることが重要です。

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⑤マウスピース矯正の定額プランを選ぶ

費用面の予測がしやすく、近年人気を集めているのが「定額制マウスピース矯正」です。

このプランでは、治療に必要な費用があらかじめ総額で提示されており、調整料や通院ごとの追加費用がかからない場合が多いとされています。

ただし、すべてのケースに対応できるわけではない点には注意が必要です。歯の移動量が大きい場合や、噛み合わせに複雑な問題がある場合には、定額プランでは対応しきれないこともあります。

申し込み前には、必ず無料カウンセリングなどで費用体系について確認をしましょう。

歯科矯正したいけどお金がない!よくある質問

ここでは、「お金がないけど矯正をしたい」と考えている方から、よく寄せられる疑問をQ&A形式で解説します。

Q. 毎月1万円以下で矯正できますか?

A. 条件によっては可能です。

前歯だけの部分矯正や、定額プランを利用すれば、月額9,800円程度で矯正治療を始められるケースもあります。

ただし、初回費用が必要な場合や、支払い回数によって月額が変わることもあるため、契約前に総額を確認しておきましょう。

Q. いくら貯まったら歯科矯正を始められる?

A. 数万円の初期費用でスタートできる場合もあります。

最近では、まとまった貯金がなくても矯正を始められるプランも増えています。

例えば、モニター制度や分割払い(デンタルローン)を活用すれば、初期費用を抑えたうえで治療を始めることが可能です。

まずは無料カウンセリングで相談してみましょう。

Q. 支払いはどのタイミングで発生しますか?

A. 初診時や契約時に費用が発生するケースが多いです。

精密検査・診断料は初診時に支払うのが一般的です。矯正費用については、一括払いなら契約時、分割払いなら初回費用+毎月の支払いというパターンが多くなっています。

支払いのタイミングや内訳はクリニックによって異なるため、事前に確認しましょう。

Q. デンタルローンを利用するのが不安です。注意点はありますか?

A. 金利や返済計画を事前に確認することが重要です。

月々の支払い額だけで判断せず、金利を含めた総額や返済期間にも注意を払いましょう。

また、生活費を圧迫しないかどうかも考慮したうえで、無理のないプランを選ぶことが大切です。

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Q. 歯科矯正は保険適用になりますか?

矯正治療で保険適用になるケース

A. 基本的に保険適用外ですが、特定の疾患に限り適用されることがあります。

例えば、顎変形症などの先天的な疾患がある場合は、保険適用となることがあります。

これには、保険適用が認められた医療機関での治療が必要です。

一方、見た目の改善を目的とした矯正は自費診療となります。

自分が行いたい矯正が保険適用になるかは、事前にクリニックに確認してください。

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Q. 医療費控除はどんなときに使えますか?

A. 噛み合わせや発音などの改善を目的とした矯正治療が対象になります。

1年間の医療費が10万円(または総所得の5%)を超える場合、確定申告をすることで税金の一部が還付される可能性があります。

領収書は忘れずに保管しておきましょう。

Q. モニター価格にはどんな条件がありますか?

A. 写真提供や症例公開への同意が求められることがあります。

モニター価格は費用を抑えられるメリットがありますが、SNS投稿や治療写真の使用許可などが条件になる場合があります。

プライバシーや公開範囲についてしっかり確認し、納得できる場合に申し込むようにしましょう。

歯科矯正はお金がない人でも始められる!

1日コーヒー1杯分の我慢でできる歯列矯正

歯科矯正は高額なイメージがあるかもしれませんが、最近では分割払いに対応したクリニックや、費用を抑えられる治療法が増えています。

部分矯正やモニター制度、定額制プランなどを上手に活用すれば、まとまった貯金がなくても矯正を始めることは十分に可能です。

「それでも矯正に使えるお金がない!」と悩む高校生、大学生の方もいるでしょう。

そんな人に、ワンポイントアドバイスです。

例えば、1日1杯のカフェのコーヒー代(約400円)を見直すだけで、月に12,000円以上の節約になります。

こうした節約や、今回紹介した方法を組み合わせることで、たとえ中学生や高校生、大学生で潤沢な費用がなくても、「将来の自分の笑顔」に向けて一歩を踏み出すことは十分可能です。

Oh my teethでは、上下前歯の部分矯正プランが総額33万円からスタートできます。カウンセリングから精密検査までがすべて含まれた明朗な定額制で、追加費用の心配もありません。

まずは、無料診断でご自身に合ったプランを相談してみてください。

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