下唇が出てる原因は?歯並び・骨格・癖別にチェック&引っ込める方法を解説

「横顔を見ると、下唇だけ前に出ている」
「Eラインがきれいじゃないかも」
そんなお悩みはありませんか?
下唇が出て見える原因は、単なる唇の厚みだけでなく、歯並びや骨格のバランス、あるいは生活習慣の癖が関係していることもあります。
この記事では、下唇が出てる原因を3タイプに分類し、それぞれのセルフチェック方法と改善策を解説します。コンプレックスの原因を正しく知り、どう対処すればいいのか、今すぐ理解しましょう。

目次
- 【簡単セルフチェック】あなたの下唇、なぜ出てる?3つのタイプを診断
- タイプA: 下唇そのものに厚みがある「たらこ唇」タイプ
- タイプB: 下の歯が原因の「受け口」タイプ
- タイプC: 下顎の骨格が原因の「しゃくれ」タイプ
- 「下唇が出る原因」は生まれつき?それとも習慣?
- 先天性
- 後天性
- タイプ別「下唇が出てる」原因と引っ込める方法
- 【唇が原因の場合】美容医療という選択肢も
- 【歯並びが原因の場合】歯列矯正で口元の印象は大きく変わる
- 【骨格が原因の場合】外科矯正(手術)で根本から改善
- 下唇の出っ張りを悪化させる習慣!今すぐ見直したい4つのポイント
- ①指しゃぶり・爪噛みなどの癖
- ②噛む力を使わない食生活(やわらかい食べ物中心)
- ③口呼吸による口周りの筋力低下
- ④舌で歯を押す・顎を押す癖
- 下唇が出ている悩みに関する疑問・質問(FAQ)
- Q.「口ゴボ」と「受け口」はどう違う?
- Q.下唇が出ているのを、マッサージやトレーニングで自力で引っ込められる?
- Q. 子どものころから下唇が出ているけど、大人になってからでも治せる?
- 口元の印象は変えられる|まずは無料相談から始めよう

「下唇が出てるかも」と思っても、どこからが正常でどこからが問題なのか、判断は難しいもの。下唇の突出には大きく3つのタイプがあり、それぞれ原因や改善方法が異なります。
まずは「Eライン」をチェックしてみましょう。「Eライン」とは、鼻先とあご先を結んだラインのことで、理想的な横顔では唇がその線より内側にあるのが自然とされています。下唇がそのラインを大きく出てる場合、口元のバランスが崩れていると判断されることがあります。
ただ、日本人は骨格的にEラインがやや弱めな傾向にあるため、少し出ていても問題ないこともあります。
気になる方は、以下の3タイプのうちどれに当てはまるかをセルフチェックしてみましょう。

タイプA: 下唇そのものに厚みがある「たらこ唇」タイプ
唇そのものが厚く、前方にボリュームが出ているタイプです。笑ったときや力を抜いて口を閉じたときに、唇だけが強調されて前に出て見える方はこのタイプの可能性があります。
原因としては、生まれつき唇が分厚いケースに加え、口呼吸や表情筋(口輪筋)の筋力低下によって唇が前に出やすくなることも考えられます。
タイプB: 下の歯が原因の「受け口」タイプ
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている場合、下唇がその歯に押されて前方に突き出して見えることがあります。この噛み合わせの状態は「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼ばれます。
「上の前歯と下の前歯の先端がぶつかる」「下の歯が目立つ」といった特徴があれば、このタイプに該当する可能性が高いです。
タイプC: 下顎の骨格が原因の「しゃくれ」タイプ
下顎の骨格そのものが前に出てることで、下唇も連動して前に出て見えるタイプです。骨格性の問題のため、唇や歯並びの矯正だけでは改善が難しい場合があり ます。
横顔をチェックして、顎が前に張り出している・顔全体が三日月型に見えるという方は、いわゆる「しゃくれ」に当てはまるかもしれません。
下唇が出てる原因は、大きく分けて先天性と後天性の2点が考えられます。
自分のケースがどちらに当てはまるかを知ることで、適切な対策が立てやすくなります。

先天性
もともとの骨格の形や顎の成長バランスが影響して、下唇が出て見える場合があります。
たとえば、下顎が過度に前方に成長してしまったり、上顎に対して下顎が強く出てると、唇も自然と押し出される形になります。
また、日本人は欧米人と比べて遺伝的にあごの骨格が小さい傾 向が見られます。 顎が小さいと、歯が綺麗に入りきらずガタガタになりがちです。その結果出っ歯や受け口になり、下唇が出てしまいます。
後天性
生活習慣や癖が原因で、徐々に下唇が押し出されていくケースも少なくありません。
口呼吸
指しゃぶり
舌で歯を押す癖
やわらかいもの中心の食事
こうした習慣が積み重なることで、歯列や骨格の成長に影響を与えてしまいます。
後天的な要因であれば、癖を正すだけでも進行を止めたり、改善できたりする可能性があります。

「下唇を引っ込めたい」と思ったら、まず原因に合わせた適切な方法を知ることが大切です。
なお、下唇が出ている状態を自力で治すことはできません。
なぜ治せないのかは「Eラインを自力で引っ込めるのは無理?」で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
ここでは、原因別の対処法を解説します。
【唇が原因の場合】美容医療という選択肢も
唇そのものが分厚く出てる場合、美容医療によるアプローチが選択肢のひとつ。唇の厚みは、生まれつきの形状や筋肉の使い方に由来していることが多く、セルフケアだけで大きく改善するのは難しいケースもあるためです。
たとえば、ヒアルロン酸を注入して唇とのバランスを整える施術や、口唇縮小術で唇の厚み自体を減らす方法などがあります。
いずれも専門医による判断が必要で、リスクやダウンタイムも伴うため、事前に十分なカウンセリングを受けることが重要です。
【歯並びが原因の場合】歯列矯正で口元の印象は大きく変わる

骨格には問題がなく、受け口や出っ歯など歯並びによって下唇が出ている場合は、歯科矯正で改善できる可能性があります。
歯科矯正によって下唇を引っ込めるには、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった方法があります。
【歯科矯正で下唇を引っ込める方法】
ワイヤー矯正
マウスピース矯正
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マウスピース矯正
マウスピース矯正 とは、透明なマウスピース型の装置を用いて、少しずつ理想の歯並びに近づけていく治療方法。
ワイヤー矯正とは異なり取り外しが可能なため、自己管理が必要です。
マウスピース矯正を希望していても、歯並びの状態によってはワイヤー矯正でしか対応できないこともあります。基本的に抜歯を行わないの で、軽度〜中度の歯並び異常の改善に利用されることが多いです。
自分の歯並びや顎の状態がどのタイプに当てはまるのか不安な方は、専門家への相談がおすすめです。
Oh my teethでは、オンラインでの無料相談を実施中。スマホで簡単に予約できるので、お気軽にご活用ください。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使う矯正方法です。歯を細かくコントロールできるため、下唇の突出の原因となっている噛み合わせまでしっかり修正できます。
ワイヤー矯正には、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正(上あご裏側矯正・下あご表側矯正)があります。 治療期間は長めですが、適応範囲が広いのが特徴です。
歯が移動するスペースを確保するため、小臼歯(前から4〜5番目)を抜歯することも。ワイヤー矯正の中でも表側矯正は、適応範囲が広くほとんどの歯並びに対応できます。
ワイヤー矯正の種類や値段について、詳しい記事はこちらもチェックしてください。
【骨格が原因の場合】外科矯正(手術)で根本から改善
下顎自体の前方突出など、骨格そのものに問題がある場合は、外科手術による矯正(外科的矯正治療)が必要になるケースもあります。
口元全体のバランスを確認しながら、顎を正しい位置に引っ込めるなど外科的な手術を取り入れた矯正治療です。歯並びや嚙み合わせだけでなく、口元や顔の形の改善を目指せます。
矯正歯科と口腔外科が連携して治療を進めることが一般的です。

成長期だけでなく大人になってからの癖や習慣によっても、歯並びや顎の発達に影響が出てしまいます。
①指しゃぶり・爪噛みなどの癖
指しゃぶりや爪噛みをしていると、指や爪で前歯を押してしまい歯と歯茎に負担がかかります。
指しゃぶりは、子どもの健全な精神発達段階の1つなので、無理に辞めさせる必要はありません。
ただし、3歳を過ぎても治らない場合は、歯並びに影響が出る可能性が高くなるので注意が必要です。
爪噛みの癖が大人になっても残っている人も少なくありません。爪噛みが習慣になっていると歯や顎への影響だけでなく、衛生面での心配もあります。
②噛む力を使わない食生活(やわらかい食べ物中心)
やわらかいものばかりを食べていると、口周りの筋肉が衰えしまりのない口元になってしまいます。
特に幼少期からやわらかいものばかり食べていると、顎の発達に影響を及ぼすことも。
昔ながらの日本食は噛み応えのある食品を多くとっていましたが、近年は食生活が欧米化して柔らかいものを好んで食べる傾向にあります。
口元の筋肉を鍛えるためにも、噛み応えのある食べ物を意識してとるように心がけましょう。
③口呼吸による口周りの筋力低下
口呼吸が習慣になっていると、口が開いた状態になりやすくなります。この状態が続くと、口周りの筋肉が衰え、出っ歯などの歯並びに影響が出る場合もあります。
意識して口を閉じるようにして鼻呼吸に変えていきましょう。
④舌で歯を押す・顎を押す癖
舌で下の歯を押す・顎を押すといった癖は、前歯の位置を少しずつずらしてしまいます。歯の傾きが変わると、下唇がそれに沿って前に出てくることがあります。
舌の正しい位置は、口を閉じたときに上顎の裏側に触れている状態。 癖は無意識にしているものなので、自分ではなかなか気づきにくいものです。
正しい舌の位置を意識して改善しましょう。

ここでは、下唇の突出に悩む方から寄せられる「よくある質問」にお答えします。
似たような症状でも原因が異なることがあり、対処法を間違えると逆効果になるケースもあります。正しい知識で、不安や疑問をクリアにしておきましょう。
Q.「口ゴボ」と「受け口」はどう違う?
「口ゴボ」は上下の前歯が前方に傾いていて、口元全体が前に出ている状態を指します。一方「受け口」は、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
どちらも横顔のバランスに影響を与えますが、「口ゴボ」は上顎が原因、「受け口」は下顎が原因となることが多く、原因や治療法 が異なります。
見た目は似ていても、治療方針が大きく変わるため、歯科クリニックでの正確な診断が大切です。
Q.下唇が出ているのを、マッサージやトレーニングで自力で引っ込められる?
軽度であれば、表情筋を鍛えるトレーニングやマッサージによって、口元の印象が引き締まる可能性はあります。
しかし、下唇が大きく前へ出てしまっている状態を“自力で治す”のは非常に難しく、かえって歯並びを悪化させたり、健康な歯に負担をかけてしまうリスクもあります。
実際、自己流で無理に唇を引っ込めようとすることで、歯や顎に過剰な力がかかり、将来的に噛み合わせや見た目に悪影響を与えるケースも少なくありません。

根本的に改善したい場合は、マウスピース矯正や外科的処置など、医療的なアプローチが必要です。まずは歯科クリニックに相談し、正しい治療法を検討しましょう。
Q. 子どものころから下唇が出ているけど、大人になってからでも治せる?
はい、大人になってからでも治療は可能です。
近年では、目立ちにくいマウスピース矯正や短期間の部分矯正など、ライフスタイルに合わせた治療法も選べるようになっています。
ただし、年齢を重ねるほど骨の柔軟性が低下するため、改善までに時間がかかる場合があります。気になっているなら、なるべく早めに矯正歯科に相談するのがおすすめです。
下唇が出ていることに長年悩んできた方も、適切なアプローチを取ることで、口元の印象は大きく変わります。
下唇が出てる状態は、歯並びが原因であれば歯科矯正で機能面と見た目の両方を整えることが可能です。
口元のことでお悩みなら、まずはあなたの下唇が出ているのがどの治療方法で治せるのか、歯科クリニックで相談してみましょう。
Oh my teethでは、無料で下唇の矯正相談ができます。お気軽にご相談ください。

口元のコンプレックスは、解決できる時代です。まずは一歩踏み出し、「自分の状態を知ること」から始めてみませんか?