八重歯とは?放置するリスクや治療方法・費用・期間を解説

「八重歯って本当に治さなくていいの?」
「自分の八重歯、どうやって治せるんだろう?」
そのような疑問をお持ちではありませんか。
八重歯は見た目の問題だけでなく、歯が重なり合っていることで虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうことがあります。
本記事では、「八重歯とは何か」という基本的な知識から、放置するリスク、具体的な治療法をまとめて解説。
あなたの疑問に合わせて「基本」「リスク」「治し方」のステップごとに読み進められるので、自分に必要な情報がきっと見つかります。

Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- 【この記事の目次】八重歯の悩み・疑問から知りたい項目にジャンプ
- STEP1:「八重歯とは何か」基本を知りたいあなたへ
- STEP2:「八重歯のリスク」が不安なあなたへ
- STEP3:「八重歯の治し方」を検討し始めたあなたへ
- STEP1:【八重歯の基本】八重歯とは?犬歯との違いを解説
- 八重歯とは、歯が重なって生えた状態のこと【画像で解説】
- 八重歯と犬歯の違いは?
- 八重歯になる主な原因3つ(遺伝・顎の大きさなど)
- STEP2:【八重歯の リスク】放置は危険?八重歯の5つのデメリット
- ①虫歯や歯周病のリスクが高い
- ②口臭が発生しやすい
- ③見た目のコンプレックスにつながる
- ④口内炎ができやすい
- ⑤噛み合わせが悪化しやすい
- STEP3:【八重歯の治し方】矯正方法の種類と費用・期間の目安
- 大前提:「八重歯の抜歯」は原則しない!矯正治療で動かすのが基本
- マウスピース矯正で、目立たずに八重歯を治す
- ワイヤー矯正で、重度の八重歯を根本的に治す
- 部分矯正で、費用を抑えて早く八重歯を治す
- セラミックなどで「見た目を整える」治療との違い
- 八重歯に関するよくある質問(FAQ)
- 八重歯を治すと顔の印象は変わる?
- 八重歯の矯正にかかる費用は総額でいくら ?保険はきく?
- 八重歯矯正は痛い?期間はどのくらい?
- 子供の八重歯、何歳から治療を考えるべき?
- まとめ:八重歯の治療は、まず専門家への相談から

本記事は、八重歯に関する情報を「基本」「リスク」「治し方」の3つのステップで構成しています。ご自身の知りたい情報の段階に合わせて、以下のリンクから該当するセクションをご覧ください。
STEP1:「八重歯とは何か」基本を知りたいあなたへ
八重歯の定義、犬歯との違い、遺伝や顎の大きさが関係する原因など、基本的な知識について解説します。
STEP2:「八重歯のリスク」が不安なあなたへ
八重歯を放置することで生じうる、虫歯や口臭、噛み合わせへの影響といった健康上のリスクについて解説します。
STEP3:「八重歯の治し方」を検討し始めたあなたへ
マウスピース矯正やワイヤー矯正とい った具体的な治療法の種類、それぞれのメリット・デメリット、費用や期間の目安について解説します。
まずは「八重歯とは何か」という基本的な知識から見ていきましょう。
ここでは、八重歯の定義や原因について解説しま す。
八重歯とは、歯が重なって生えた状態のこと【画像で解説】
八重歯とは、正式な歯科用語ではなく、歯が歯列のアーチから飛び出し、他の歯と重なり合って生えている状態を指す通称です。

専門的には、ガタガタな歯並びを意味する「叢生(そうせい)」という不正咬合の一種に分類されます。特に、次に解説する「犬歯」がこの状態になることが多いため、「八重歯=犬歯が飛び出している状態」として広く認識されています。
八重歯と犬歯の違いは?

「八重歯」と「犬歯」はよく混同されますが、意味は異なります。
犬歯: 前から3番目に生えている、先端が尖った歯の種類の名称です。「糸切り歯」とも呼ばれます。
八重歯: 犬歯などが、歯列から飛び出して生えている歯並びの状態を指します。
つまり、「犬歯が八重歯の状態になっている」というのが正しい理解です。犬歯は他の永久歯よりも生えてくるタイミングが遅いため、スペースが足りずに歯列からはみ出し、結果として八重歯になりやすいのです。
八重歯になる主な原因3つ(遺伝・顎の大きさなど)
八重歯ができてしまう主な原因としては、以下の3つが挙げられます。
歯と顎の大きさのアンバランス
歯の生え変わりのタイミング
歯の数が多い(過剰歯)
これらの原因は単独で起こることもありますが、複数が組み合わさって八重歯を引き起こしているケースがほとんどです。
特に、顎の大きさや歯のサイズは遺伝的な影響を強く受けるため、ご両親の歯並びが関係している場合も少なくありません。
原因が何であれ、結果として生じた八重歯は、次のステップで解説するようなさまざまなリスクにつながる可能性があります。

八重歯の状態によっては放置すると、お口の健康や機能面に様々な影響が出ることがあります。
ここでは、八重歯を放置した場合に考えられる主なリスクを見ていきましょう。
①虫歯や歯周病のリスクが高い
八重歯の部分は、歯が重なり合っているため、歯ブラシの毛先がすみずみまで届きにくい場所です。そのため、食べかすやプラークが残りやすく、丁寧に歯磨きをしていても汚れが十分に落としきれないことがあります。
プラークが蓄積すると虫歯や歯周病につながる可能性も考えられます。
②口臭が発生しやすい
磨き残されたプラークは細菌の温床にもなります。これらの細菌は、食べかすなどを分解する際にガスを発生させ、口臭を引き起こしてしまいます。
③見た目のコンプレックスにつながる
歯並びは、その方のお顔の印象を左右する要素の一つ。八重歯があることでコンプレックスを感じる方もます。
また、周囲からお手入れが行き届いていないという印象を持たれることもあります。
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④口内炎ができやすい
犬歯のように尖った形状の歯が歯列からはみ出している場合、食事中や会話の際に、唇や頬の内側の粘膜を誤って噛んでしまったり、歯が粘膜にこすれたりして傷つけてしまうことがあります。
物理的な刺激が繰り返されると、口内炎ができやすくなる場合があります。
⑤噛み合わせが悪化しやすい
八重歯があることで、上下の歯が正しく噛み合わない状態になることがあります。
長期的に不自然な噛み合わせが続くと、あごの関節に負担がかかり、顎関節症( がくかんせつしょう) のような症状を引き起こすことも否定できません。
なお、八重歯に悩んでいる方はぜひOh my teethにご相談ください。
導入クリニックは東京や大阪、名古屋、福岡などの主要都市にあり、歯科医師による初回の診断が無料です。
予約は1分、無料診断も30分程度でおわるのでぜひお気軽にご利用ください。

※八重歯を含むガタガタ(叢生)の症例をもっと見たい場合はこちらへ。

八重歯を改善するには、歯科矯正が主な治療法となります。
ここでは、代表的な矯正方法の種類と、それぞれの費用・期間の目安を解説します。
大前提:「八重歯の抜歯」は原則しない!矯正治療で動かすのが基本
まず知っておくべきことは、八重歯(犬歯)は噛み合わせの要となる重要な歯であるため、見た目を理由に八重歯そのものを抜歯することは基本的にありません。
治療は、周囲の歯を調整してスペースを作り、八重歯を正しい位置に動かす「歯列矯正」が基本となります。
八重歯の抜歯について知りたい方は、「八重歯矯正で抜歯すると後悔する?」をあわせてご覧ください。
マウスピース矯正で、目立たずに八重歯を治す

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を利用した矯正方法です。少しずつ理想の歯並びに近づくように設計されたマウスピースを順番通りにはめていくことで、八重歯を歯列に収めていきます。
ただし、1日20時間以上の装着が必要なため自己管理が求められ、適応できる症例も限られます。
費用目安:10万~100万円
期間目安:2ヶ月~3年程度
八重歯のマウスピース矯正をもっと知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。
ワイヤー矯正で、重度の八重歯を根本的に治す

歯にブラケットという装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす一般的な矯正方法です。
適応範囲が広く、重度の八重歯にも対応できるのがメリットです。ただし、装置が目立ちやすいというデメリットがあります(目立ちにくい白い装置もあります)。
費用目安:30万~170万円
期間目安:2ヶ月~3年程度
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部分矯正で、費用を抑えて早く八重歯を治す

マウスピース矯正やワイヤー矯正で、治療範囲を前歯周辺に限定する方法です。
費用を抑えられ、治療期間も短いのがメリットですが、奥歯の噛み合わせに問題がなく、八重歯の状態が軽度な場合に限られます。
費用目安:10万~70万円
期間目安:2ヶ月~1年程度
八重歯の部分矯正については「私の八重歯は部分矯正で治せる?」「八重歯で部分矯正ができない7つの例」を参考にしてみてください。
セラミックなどで「見た目を整える」治療との違い
歯を削って被せ物(セラミッククラウン)を装着したり、薄いセラミックを貼り付けたり(ラミネートベニア)する方法もあります。
これは歯を動かす「矯正治療」とは異なり、短期間で見た目だけを整える「審美治療」です。噛み合わせは改善されず、健康な歯を削る必要があるため、慎重な判断が求められます。
セラミック治療とは
歯をセラミック冠にすることで、歯並びが整ったように見せる方法です。
健康な歯を大きく削るため、知覚過敏や神経を取るリスクはありますが、歯の形や色を好みにできます。
費用目安は1本5〜12万円、目安期間は2〜3ヶ月です。
ただ、インビザラインで治せないほどの八重歯となると、前歯の6本を大きく削ってセラミックを被せる可能性が高いです。
歯は削れば削るほど健康を損ねてしまうため、セラミック矯正を検討する際はメリットとデメリットをよく理解してから選択しましょう。

ここでは、八重歯に関するよくある質問とその回答をまとめました。
八重歯を治すと顔の印象は変わる?
はい、顔の印象が変わることはあります。八重歯の突出がなくなることで口元の盛り上がりがすっきりし、唇が自然に閉じやすくなります。
これにより、横顔のEライン(鼻先と顎先を結んだ線)が整い、全体的にシャープで洗練された印象に近づくことが期待できます。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
八重歯の矯正にかかる費用は総額でいくら?保険はきく?
基本的に保険適用外の自由診療となり、全額自己負担です。費用は治療法や範囲によって大きく異なり、部分矯正で10万~70万円、全体矯正で60万~170万円程度が目安です。
ただし、噛み合わせの異常が原因で「顎変形症」と診断された場合など、特定の条件下では保険が適用されるケースもあります。
費用や支払い方法の詳細は、以下の記事も参考にしてください。
八重歯矯正は痛い?期間はどのくらい?
痛みの感じ方には個人差がありますが、装置の調整後や新しいマウスピースに交換した後の数日間、歯が動くことによる圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。
期間も治療範囲によって大きく異なり、部分矯正で数ヶ月~1年、全体矯正では1~3年程度が一般的な目安です。これに加えて、治療後には歯並びを安定させるための「保定期間」が別途必要になります。
治療期間の詳細は、以下の記事でも解説しています。
子供の八重歯、何歳から治療を考えるべき?
顎の骨がまだ成長段階にある7歳~10歳頃に、一度、矯正歯科で相談することをおすすめします。
この時期に治療(第一期治療)を開始すると、顎の成長を利用して歯が並ぶスペースを確保しやすくなります。将来的に本格的な矯正(第二期治療)が必要になった場合でも、抜歯をせずに済んだり、治療期間が短くなったりする可能性が高まります。
お子様の歯並び治療については、以下の記事で詳しく解説しています。

あなたの八重歯はどの治療法で改善するのが適切かは、実際に検査をしてみないとわかりません。
まずはお近くの歯科医院などで八重歯の状態を診てもらい、適切な治療法を複数提示してもらいましょう。
治療方法のメリット・デメリット、費用・期間の目安も照らし合わせて選択できると、後悔や失敗を防ぎやすいです。

Oh my teeth導入クリニックでは、矯正プランの適合診断が無料で受けられます。初診料・歯型スキャン・レントゲンは無料で、診断結果は最短即日でLINEに送信。
矯正で八重歯をなおすかどうか決めていない段階でも、お気軽にご相談ください。