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マウスピース矯正
最終更新日:2025年5月27日

マウスピース矯正の期間は?症例別の目安・長引く原因・短縮法も解説

マウスピース矯正にかかる期間を歯並び別に解説!1ヶ月の変化も紹介

「マウスピース矯正の治療期間はどのくらい?」、「治療が長引いちゃう原因って何?どうすれば早く終われるの?」。このような疑問はありませんか?

マウスピース矯正の期間は、歯並びの状態や治療範囲によって変わります。また、日々の過ごし方やケアの方法によっても左右されることも。

本記事では、マウスピース矯正の平均的な治療期間から、症例別の目安期間をご紹介。さらに、矯正期間をできるだけ短縮するための5つのポイントを解説します。

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歯科医師/歯学博士

古川雄亮

歯学博士。東北大学歯学部卒業。九州大学大学院歯学府博士課程(歯科矯正学専攻)修了。日本矯正歯科学会所属。歯医者お悩み.com管理人。直近の研究実績「カンボジアのHIV感染感児におけるCD4細胞数と口腔内衛生管理の関連性について(2019, Scientific Reports)」。代表記事「ボリビアにおける歯科医療の実態とは?」。

目次

マウスピース矯正の治療期間の目安は「2ヶ月~3年」!

カレンダー

マウスピース矯正の治療期間は、歯並びの状態や治療する範囲によって大きく変わってきます。ここでは、「全体矯正」と「部分矯正」それぞれの期間の目安を見ていきましょう。

奥歯を含めた全体矯正は約1年~3年

全体矯正は、前歯から奥歯まで歯列全体を動かし、噛み合わせと見た目を整える矯正方法です。目安期間は1年~3年程度。

全体矯正は、歯をきれいに並べるためのスペースが不足していると、抜歯を行うのが一般的です。この場合、抜歯をしない場合よりも治療期間が長くなる傾向にあります。

たとえば、抜歯して八重歯を歯列の中に移動させたり、前歯を後方に下げて出っ歯を改善したりする場合、スペースを閉じていく必要があるため、歯の移動距離が長くなり、結果として治療に時間を要するのです。

前歯中心の部分矯正なら約2ヶ月~1年

部分矯正とは、主に上下の前歯など、気になるところに限定して歯並びを整える治療法です。目安期間は2ヶ月~1年程度と比較的短い期間で終わるケースが多いです。

たとえば、すきっ歯だけを改善したい場合、3ヶ月程度で隙間を閉じた症例もあります。

Oh my teethマウスピース矯正の症例画像(すきっ歯)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

マウスピース矯正は「歯を動かす期間」と「歯並びを固定する保定期間」がある

顎模型とカレンダー

マウスピース矯正の期間は、「歯を動かす期間」と「後戻りを防ぐ期間」の2つにわけられます。

歯を動かす「動的矯正期間」

動的矯正期間とは、矯正装置を用いて歯に矯正力を加え、歯を動かしていく期間です。この期間に歯のねじれや出っ歯、歯と歯の隙間など、歯並びや噛み合わせを治療します。

歯並びを固定する「保定期間」

フィックスリテーナーをつけた顎模型

動的矯正期間で理想的な歯並びになった後、その状態を維持するために保定装置(リテーナー)を使用するのが保定期間です。

矯正治療で動かした直後の歯は、まだその位置に完全に定着しておらず、元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象が起こりやすい状態です。

保定期間で整えた歯並びを維持し、後戻りを防ぎます。

リテーナーには取り外しのできない「固定式タイプ」と取り外しできる「可撤式タイプ」の2つがあります。最低でも歯を動かすのにかかった期間と同じ期間装着しなければなりません。

リテーナーについては「マウスピース矯正後に使う「リテーナー(保定装置)」とは?」でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

【症例別】あなたの歯並びの治療にかかる目安期間をチェック

マウスピース矯正にかかる期間は症例によっても異なります。ここではマウスピース矯正Oh my teethにおけるガタガタの歯並び・出っ歯・すきっ歯・八重歯の実際の治療にかかった期間を紹介します。

ガタガタの歯並び「3~8ヶ月」

ガタガタの歯並びの場合、期間の目安は3~8ヶ月程度です。

叢生・ガタガタの歯並びの症例写真
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

叢生・ガタガタの歯並びの症例写真
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

すきっ歯「3~4ヶ月」

すきっ歯の場合、目安期間は3~4ヶ月程度です。

すきっ歯の症例写真
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

すきっ歯の症例写真
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

出っ歯「2~12ヶ月」

出っ歯の場合、目安期間は2か月~1年程度です。

出っ歯の症例写真
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

出っ歯の症例写真
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:12ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

八重歯出「3~16ヶ月」

八重歯の場合、目安期間は3ヶ月~16ヶ月程度です。

八重歯の症例写真
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

八重歯の症例写真
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:16ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

※Oh my teethのそのほかの症例はこちら

マウスピース矯正 Oh my teethの注意事項

ここまでに紹介したマウスピース矯正Oh my teethの症例は、あくまで一例です。あなたの歯並びがマウスピース矯正で改善できるかどうか、実際の治療に必要な期間はどのくらいかかるのかは、精密検査を受けてみないとわかりません。

Oh my teethは、検査・診断を無料で提供しています。いきなりクリニックへ行くのはハードルが高いと感じる方でも、まずはご自宅から簡単にできる「写真相談」も実施しています。どうぞお気軽にご相談ください。

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要注意!マウスピース矯正の期間が予定より長引いてしまう主な原因

マウスピース矯正は、さまざまな理由で治療期間が当初の予定よりも長引いてしまうことがあります。ここでは、その主な原因と、なぜそれが期間延長につながるのかを見ていきましょう。

原因1:マウスピースの装着時間が不足している

マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着することで持続的に力を加え、少しずつ歯を動かしていきます。

推奨される1日20時間以上の装着を守れないと、歯を動かすための力がかからず、歯の移動が遅れてしまいます。

「少しだけなら大丈夫」と思って外す時間が積み重なると、治療計画とのズレが大きくなり、結果的に期間が延長する大きな要因に。食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着している、という意識を持つことが大切です。

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原因2:マウスピースの交換時期・方法を守らない

マウスピースは、歯の移動に合わせて定期的に新しいものに交換していきます。

この交換時期を守らないと、歯に力がかからなかったり、逆に無理な力がかかって歯や歯茎に負担を与えてしまう可能性があります。

また、自己判断で交換時期を早めたり遅らせたりすると、治療の進行を妨げ、期間の延長だけでなく、痛みや他のトラブルを引き起こすことも。必ず歯科医師の指示に従いましょう。

原因3:虫歯や歯周病などお口のトラブルが発生した

矯正治療中に虫歯や歯周病が進行してしまうと、矯正治療を一時中断し、それらの治療を優先しなければならない場合があります。

トラブルの治療に時間がかかれば、そのぶん矯正治療の再開が遅れ、全体の期間が長引いてしまいます。

矯正治療中は、通常よりも丁寧な歯磨きやフロスの使用を心がけ、お口の中を清潔に保ちましょう。

原因4:治療計画の変更があった

実際に歯を動かしてみると、予測よりも歯の動きが遅かったり、予期せぬ方向に動いたりすることが稀にあります

また、より良い噛み合わせや歯並びを目指すために、途中で歯科医師が治療計画の微調整や変更を提案することも。結果として、治療期間が当初の予定より延びることがあります。

原因5:顎間ゴムなど補助装置の使用を怠った

マウスピース矯正は、噛み合わせを整えるために「顎間ゴム(がっかんゴム)」と呼ばれる小さなゴムを上下の歯に引っ掛けて使用することがあります。

装着が面倒に感じられるかもしれませんが、指示通りに使用しないと、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引く原因となります。

原因6:定期的な通院を怠った

マウスピース矯正は、定期的な通院が必要です。通院時には、歯が計画通りに動いているか、マウスピースがフィットしているか、お口の中にトラブルがないかなどを確認します。

もし問題があれば早期に発見し対処できますが、通院を怠ると小さな問題が大きくなってしまったり、歯の動きが計画からズレていることに気づくのが遅れたりしてしまいます。

その結果、治療計画の修正が必要になり、期間が延長する可能性があります。


進捗オンラインサポート

Oh my teethは、初回の精密検査と歯型採り以降は、原則として通院の必要がないシステムを採用しています。

専用のLINEアカウントを通じて、専門の医療チームがあなたの矯正治療をきめ細かくサポート。万が一トラブルの兆候が見られた場合でも、迅速に対応することが可能です。

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マウスピース矯正の期間をできるだけ短縮・長引かせないためポイント5つ

Oh my teethのマウスピースとマウスピースケース

マウスピース矯正は期間が比較的短く、通院も少なくて済みます。

さらに、次に紹介する5つのポイントを心がければ、期間を無駄に長引かせることなく矯正を進められます。

逆に、気を付けないと矯正期間が延びて、理想の歯並びを手に入れられなくなってしまう可能性があるので、矯正を始める前にぜひ知っておきましょう。

1日20時間以上の装着時間を必ず守る

矯正期間を最短にするためには、マウスピースをできるだけ長時間装着することがとても大切です。

基本は1日20時間以上の装着が必要となり、少なければ歯はなかなか動いてくれません。特に、歯のねじれが強い方はしっかりと装着しないと改善が見られないこともあります。

マウスピースは透明なので、外出中でも目立たずに着用できます。「食事中以外は必ずつける」ということを心がければ、それだけ期間短縮につながるはずです。

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歯科医師の指示通りマウスピースの交換時期と通院を守る

装着時間や交換時期、通院頻度など、歯科医師からの指示はしっかりと守りましょう。

虫歯・歯周病を徹底予防する

マウスピースを着用中、虫歯や歯周病を発症してしまうと矯正の治療期間が長くなってしまうことも考えられます。たとえば、虫歯の治療が必要になった場合、虫歯治療により歯の形が変わってマウスピースがはまらなくなる可能性があります。

顎模型上で虫歯の治療をした画像

マウスピースがはまらなくなると、新しく歯型をとって再製作になるため矯正治療を中断しなくてはなりません。そうなると、当然ながら矯正治療の期間は長引いてしまいます。

虫歯・歯周病予防のためにも、毎日丁寧にケアし、定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。

マウスピースの破損・紛失を防ぐ

また、マウスピースを破損・紛失してしまう方も少なくありません。

ポケットにマウスピースを入れたまま洗濯機に入れて壊れてしまったなどの事例もあるので、マウスピースの管理には十分に気を配りましょう。

場合によっては追加費用がかかるため、時間とお金を無駄にしないためにも、マウスピースは専用のケースに入れて保管するなど、管理方法を徹底しましょう。

アライナーチューイーなど効果的に使用する

「アライナーチューイー」と呼ばれるシリコン製のチューブを噛むことで、マウスピースを歯に密着させることができます。

歯科医師から使用を勧められた場合は、使用方法を正しく理解し、指示通りに活用しましょう。

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マウスピース矯正の期間でよくある質問(Q&A)

マウスピース矯正の治療期間に関して寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1.子どもと大人で治療期間に違いはありますか?

A1.はい、一般的に子どもの方が大人よりも歯が動きやすく、治療期間が短くなる傾向にあります。

これは、子どもの顎の骨がまだ成長段階にあり、柔軟性が高いためです。

そのため、子どもの矯正治療は、顎の成長を利用しながら歯並びを整えることができ、比較的スムーズに進むことが多いです。

Q2. 期間が延びた場合、追加費用はかかりますか?

A2.契約する歯科医院の料金体系によって異なります。たとえば、最初に提示された総額費用の中に、ある程度の期間延長やマウスピースの追加製作費用が含まれている場合があります。

しかし、通院ごとやマウスピースの製作ごとに費用が発生する料金体系の場合、期間が延びればそのぶん費用も追加でかかることが一般的です。

治療を開始する前に、必ず料金体系について説明を受け、契約内容を確認しましょう。

Q3.治療期間中の通院頻度はどれくらい?

A3. マウスピース矯正の通院頻度は、他の矯正方法と比較して少ない傾向にあり、一般的には1ヶ月半~3ヶ月に1回程度となることが多いです。

Q4.自己判断で交換時期を早めるのはNG?

A4. はい、絶対に避けてください。自己判断でマウスピースの交換時期を早めることは、治療にとってマイナスになる可能性が高いです。

マウスピース矯正の治療期間で不安が残る場合はカウンセリングで解消しよう

マウスピース矯正の期間は、2ヶ月~3年が目安とされています。しかし、これはあくまで目安であり、実際の期間は歯並びの状態や治療計画、マウスピースの装着時間が守られているかによって変動します。

特に、マウスピースの装着時間が不足したり、虫歯や歯周病が発生したりすると、治療期間が予定より長引いてしまう可能性があるため、注意しましょう。

「自分の場合は、どのくらいの期間がかかるのだろう?」「本当に計画通りに進むのかな?」など、治療期間に関する疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度、カウンセリングや精密診断を受けてみることをおすすめします。

無料診断

Oh my teethは、無料の精密診断を受け付けています。漠然とした不安を抱えたまま治療を始めるのではなく、まずはご自身の歯並びについて正確に知り、納得のいく説明を受けることが大切です。

気になる方は、以下のリンクからお気軽にお申し込みください。

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