すきっ歯はかわいい?治さなくても大丈夫?
「すきっ歯はかわいいと耳にしたけど、そのままにしておくべき?それとも治療した方がいいの?」こうお悩みの方がいるかもしれません。
実際に、海外ではすきっ歯をチャームポイントだと捉えている国があります。しかし、すきっ歯を放置することで起こるトラブルもあります。
今回はすきっ歯が与える印象や、すきっ歯を放置しておくことで考えられるデメリット、すきっ歯の治療方法などを解説します。
目次
マウスピース矯正 Oh my teethには、すきっ歯の治療実績があります(症例はこちら)。すきっ歯に悩んでいるなら、一度無料診断へお越しください。歯科医師があなたのすきっ歯を3D歯型スキャンで可視化した上で、最適な治療法をご提案いたします。
まずは、すきっ歯が与える印象や、すきっ歯を放置することで考えられるデメリットを紹介します。
海外ではかわいいといわれることも
海外では「すきっ歯は好印象を与える」と認識されている場合もあります。
例えば、フランスではすきっ歯は「幸福の歯」と呼ばれ、歯と歯の間から幸運が舞い込み、幸せになれると思われていたりします。
海外のモデルや芸能人はすきっ歯でも、あえて歯列矯正をしないという方も少なくないようです。
すきっ歯を放置することのデメリット
「すきっ歯はかわいい」または「すきっ歯はあまり印象はよくない」と、考え方にはさまざまあるのは事実です。しかし見た目の印象以外に、すきっ歯は虫歯や歯周病になりやすいなどのデメリットがあることを知っておきましょう。
以下は、すきっ歯であることのデメリットです。
虫歯・歯周病のリスクが高まる
発音がしづらい
食べ物がうまく噛めない
すきっ歯は歯と歯の間に隙間があることから、その部分に食べかすなどが詰まりやすくなり、むし歯や歯周病になるリスクを高めます。普通の歯ブラシではうまく汚れを取りきれず、フロスなどを使いしっかり磨く必要があります。
また、言葉を発する時に、歯の間から空気が漏れやすくなり、うまく発音できなかったり、滑舌が悪くなってしまう場合も。
特に「サ行」「タ行」の発音がしにくいと感じる人が多いようです。
そのほかにも、すきっ歯があることで食べ物が噛みきれなかったり、咀嚼がうまくできないなどの影響も考えられます。咀嚼が不十分のまま飲み込んでしまうと、胃や腸へ負担をかけてしまう可能性もあります。
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すきっ歯になってしまう原因には「先天的なもの」と「後天的なもの」があります。
先天的なすきっ歯
すきっ歯の先天的な原因には、以下のようなものがあります。
生まれつき歯の本数が少ない
顎の大きさに対して、歯のサイズが小さい
噛み合わせが深い
これらは生まれつきであることがほとんどです。
歯並び自体が遺伝するというより、ここで挙げたような、歯の本数やサイズ、骨格などが親から子へ遺伝されるという場合が多いです。
すきっ歯になる原因のほとんどが、歯が並ぶためのスペースが多すぎることにありますので「歯の本数が少ない」「顎が大きい」「歯が小さい」という人は、すきっ歯になる可能性が高いです。
また、上の歯が下の歯に大きく覆い被さっているような歯並びの人は、上の歯が下から強く突き上げられる状態になってしまい、すきっ歯になりやすいといわれています。
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後天的なすきっ歯
遺伝的 には問題がなくても、子どものころの口周りの癖や、筋肉の使い方が原因ですきっ歯になってしまうことがあります。
主に以下のようなものが挙げられます。
指しゃぶり
舌で前歯を前方へ押す
爪を噛む
下唇を噛む
指しゃぶりを続けていると、すきっ歯になってしまうリスクを高めます。指しゃぶりが好きなお子さんの場合は、できれば3歳までには指しゃぶりの癖を辞めさせるようにしましょう。
指しゃぶり以外にも、舌で前歯を前方に押し出したり、爪や唇を噛んでしまったりする癖はすきっ歯の原因となることがあります。
これらの癖はおもに幼少期に身についてしまうものなので、親御さんが注意してみてあげる必要があります。
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乳歯はすきっ歯になりやすい
お子さんの乳歯がすきっ歯であることを心配される親御さんも少なくありません。しかし乳歯の場合、すきっ歯になりやすいのであまり心配する必要はありません。
永久歯が生え揃うと、乳歯の時にあった隙間は自然になくなることがほとんどです。不安な場合は歯科医師に相談し、様子をみましょう。
しかし、永久歯もすきっ歯になってしまう場合は、放置していても自然に隙間がなくなることはないので、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
歯科医院でできるすきっ歯の治療方法は、歯自体を動かして隙間を閉じる「歯科矯正治療」か、セラミックや樹脂などを貼り付けることで歯のサイズを変化させ、隙間を目立たなくさせる「補綴治療」があります。
ワイヤー矯正
マウスピース矯正
ダイレクトボンディング
ラミネートベニア
セラミッククラウン
ワイヤー矯正
治療方法 | 歯の表側または裏側にワイヤーをつけ、歯を動かすことで隙間を埋める |
メリット | ・天然の歯を削らない ・噛み合わせの問題も解決できる ・全体の歯を動かせる |
デメリット | ・治療期間が長い ・歯が動くときの痛みがある ・表側矯正だと目立つ |
費用相場 | 30〜170万円 |
治療期間 | 2ヶ月〜3年程度 |
おすすめな人 | ・すきっ歯以外の歯並びの悩みがある人 ・時間がかかってもいいのですきっ歯を根本的に治したい人 |
ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に取り付け、そこにワイヤーを通すことで歯に力をかけて動かす方法をワイヤー矯正といいます。
治療期間はかかりますが、すきっ歯の根本的な解決を目指す人にはおすすめの方法です。
ワイヤー矯正の中でも、すきっ歯の部分だけを治す「部分矯正」と噛み合わせを含む歯列全体を治療する「全体矯正」があります。どちらを選ぶかで費用や治療期間の差があ ります。
どのようなどういった形でワイヤー矯正をするのかは、歯科医師に症状を診てもらう必要があります。
マウスピース矯正
治療方法 | 歯に取り外し可能な透明なマウスピースをつけ、歯を動かすことで隙間を埋める |
メリット | ・天然の歯を削らない ・噛み合わせの問題も解決できる ・全体の歯を動かせる ・目立たない |
デメリット | ・治療期間が長い ・歯が動くときの痛みがある ・マウスピースの装着時間を守らなければいけない |
費用相場 | 10〜100万円 |
治療期間 | 2ヶ月〜3年程度 |
おすすめな人 | ・すきっ歯以外の歯並びの悩みがある人 ・時間がかかってもいいのですきっ歯を根本的に治したい人 ・目立たない方法で矯正治療をしたい人 |
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを数週間ごとに交換し、徐々に歯を動かす矯正方法です。矯正装置が目立ちにくいので、矯正をしていることがバレたくない人におすすめの治療方法です。
一方、決められた装着時間(1日20時間以上)を守らないと治療計画通りに歯が動かないため、自己管理できる人に向いた矯正方法です。
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ダイレクトボンディング
治療方法 | セラミックと樹脂でできたペースト状のものを歯に塗り、 隙間を埋める |
メリット | ・天然の歯を削らない ・痛みがない ・通院回数が少なくて済む |
デメリット | ・欠けたり、取れたりする可能性がある ・変色の恐れがある |
費用相場 | 1歯あたり3万〜5万円程度 |
治療期間 | 1〜2日 |
おすすめな人 | ・隙間だけ埋められればいいという人 ・なるべく費用を抑えたい人 |
ダイレクトボンディングとは、セラミックと樹脂が混ざったペースト状のものを歯に直接塗り、歯のサイズを変化させたり、隙間を閉じるという治療方法です。
歯に直接塗ることができるので1、2回の通院で済み、とにかく早くすきっ歯を目立たなくしたい人におすすめの方法です。
ダイレクトボンディングに使用される歯科用のプラスチックは、時間の経過とともに変色したり、強い衝撃が加わると欠けたり取れたりしてしまう可能性があります。
定期的なメンテナンスが欠かせません。
ラミネートベニア
治療方法 | 歯の表面を薄く削り、薄いセラミックを表面に貼り付けることで隙間を埋める |
メリット | ・痛みはほぼない ・通院回数が少なくて済む |
デメリット | ・天然の歯を少量削る ・歯ぎしりや噛みしめの癖が強いと割れる可能性がある |
費用相場 | 1歯あたり5万〜15万円程度 |
治療期間 | 3週間〜1.5ヶ月 |
おすすめな人 | ・隙間だけ埋められればいいという人 ・ある程度の耐久性が欲しい人 |
ラミネートベニアはこれまで紹介した治療方法とは異なり、少量ですが歯を削る必要のある治療方法です。
神経まで到達するほど大きく削るわけではないので、痛みはほぼありません。
つけ爪のような形でセラミックでできた薄い人工歯を歯の表面に取り付けます。ラミネートベニアは2〜4回程度の通院で治療が完了しますので、ある程度の耐久性を求め、早めに治療を終えたいという方に向いている治療方法です。
セラミッククラウン
治療方法 | 歯の周りを削り、セラミックの被せ物を装着することで隙間を埋める |
メリット | ・歯を大きく見せることができる ・通院回数が少なくて済む ・天然の歯に近い見た目 ・変色しにくい |
デメリット | ・天然の歯を大きく削る ・痛みが出る場合がある |
費用相場 | 1歯あたり8万〜15万円程度 |
治療期間 | 約3週間 |
おすすめな人 | ・隙間だけ埋められればいいという人 ・大きく歯を削 ることに抵抗がない人 ・歯の隙間が大きい人 ・歯の形や傾きを変えたい人 |
セラミッククラウンは今回紹介した治療方法の中では最も大きく歯を削る方法です。歯の周囲を大きく削り、その上からセラミックでできた人工歯を取り付けます。
歯を大きく削るため、歯のねじれや大きさをある程度変化させることが可能です。症状によっては歯の神経を抜く処置が必要になったり、神経に近いところまで歯を削ったりするので、人によっては痛みを感じる場合も。
虫歯などで歯をすでに大きく削っている人や、天然の歯を削ることに抵抗がない人はセラミッククラウンでの治療が向いているでしょう。
国によってはすきっ歯がかわいいと考えられていたりしますが、すきっ歯を放置しておくと
むし歯・歯周病のリスクが高まる
発音がしづらい
食べ物がうまく噛めない
などの悪い影響が出る可能性があります。
乳歯がすきっ歯であるケース以外に、すきっ歯が自然に治るケースはほとんどありません。ご自身のすきっ歯やお子様のすきっ歯が気になるという場合には、一度歯科医院を受診してみることをおすすめします。
すきっ歯の治療方法はいくつかあります。それぞれにメリットデメリットが存在しますので、ご自身の希望やお口の状態を歯科医師へ相談しながら、自分に合う治療方法を見つけてみてくださいね。
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すきっ歯はマウスピース矯正で改善が可能です。マウスピース矯正 Oh my teethにも、すきっ歯の治療実績があります。
以下をご覧ください。
このように、マウスピース矯正 Oh my teethの上下前歯の部分矯正プランに適合すると、比較的短期間(平均3ヶ月)で歯並びの改善が可能です。
まずは無料診断で、あなたのすきっ歯の状態を検査し、適切な治療法を歯科医師に提案してもらいましょう。
適合診断に必要な各種検査も無料で受けられます。
※治療期間には個人差があります。平均3ヶ月は2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)