マウスピース矯正中の飲み会はどう過ごす?注意すべきポイントを解説

「マウスピース矯正中はお酒を飲んでも大丈夫?」
「せっかくの飲み会、断らずに楽しむ方法が知りたい!」
マウスピース矯正と飲み会のタイミングが重なり、このような悩みを抱えていませんか?
結論から言うと、いくつかのルールを守れば、マウスピース矯正中でも飲み会を楽しむことは可能です。
本記事では、マウスピース矯正中の飲み会で気をつけるべきポイントを解説。OK・NGな飲み物から、飲み会に持っていくべき必須アイテムまで紹介します。会社や友人と飲み会を予定している方はぜひ参考にしてください。

Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- マウスピースを装着したままの飲酒はNG
- お酒を飲まない場合でも、飲み会中はマウスピースを外す
- 一目でわかるマウスピース矯正中の飲み物OK・NGリスト
- 水・炭酸水は装着したまま飲んでもOK
- カクテル・サワーなど糖分が多いお酒はマウスピースを必ず外す
- マウスピース矯正中の飲み会で注意したい食べ物
- マウスピース矯正中で飲み会を避けたいタイミング
- マウスピース矯正中の飲み会で準備しておくべきもの
- 歯磨きセット
- マウスピースケース
- ミネラルウォーター
- ウェットティッシュ
- 清潔なハンカチやティッシュなど
- 予備のマウスピース
- 飲み会中のマウスピースの保管方法
- マウスピースを清掃する
- 専用のマウスピースケースに入れる
- 飲み会後にマウスピースを再装着するときのポイント
- 歯磨きを行う
- マウスピースを再度洗う
- マウスピース矯正中の飲み会でよくある質問
- 装着時間が20時間に満たないときは?
- 2次会や〆のラーメンで長丁場になったら?
- タバコは吸っても大丈夫?
- マウスピース矯正中の飲み会はルールを守ることが大切

結論から言うと、マウスピース矯正中はお酒を飲んでもとくに問題はありません。
ただ し、マウスピース矯正中にお酒を飲んだり食事をしたりする場合は、必ずマウスピースを外してください。マウスピースを装着したまま口にできるのは、基本的にお水だけと考えていただくのが良いでしょう。
もし、マウスピースを装着したまま飲酒すると、アルコール成分や温度によってマウスピースが変形したり、破損したりする可能性があります。
特に、熱燗やホットワインのような温度の高いお酒、ワインやカシスリキュールのような色が濃いお酒は、マウスピースの変形や着色を招きやすいため、摂取する前には必ず外しましょう。
また、ビールやカクテルなどの糖分が多いお酒も、マウスピースを装着したまま飲むのは注意が必要です。
糖分がお口の中に残ると、虫歯の原因となる酸が作られます。通常、唾液には口の中の汚れを洗い流したり、酸を中和したりする働き(自浄作用)がありますが、マウスピースを装着していると、歯とマウスピースの間に糖分が停滞しやすくなります。
その結果、唾液の作用が十分に行き届かず、虫歯になるリスクが高まってしまうのです。
マウスピース矯正中で飲み会に参加する際、たとえお酒を飲まない場合でも、マウスピースを外しましょう。歯科矯正用のマウスピースは、歯を動かすために精密に作られており、とてもデリケートな装置です。
装着したまま食事をすると、噛む力でマウスピースが割れたり、欠けたり、変形したりする可能性があります。このような場合、作り直しが必要になることも少なくありません。
新しいマウスピースが完成するまでの期間、矯正治療を中断しなければならなくなります。その間に歯が元の位置へ少しずつ戻ってしまう「後戻り」という現象が起こることも。
また、マウスピースを装着したままの食事は虫歯や歯周病のリスクを高めたり、マウスピースの着色汚れにつながったりする場合もあります。飲み会だけでなく、食事会やお茶をする際もマウスピースは外すのがベストです。

前述の通り、マウスピース矯正中はとくにお酒の制限がありません。マウスピースを外してさえいれば、好きなお酒を飲んでOKです。
ここでは、飲み物の種類別に注意点をリストで確認していきましょう。
水・炭酸水は装着したまま飲んでもOK
基本的に、マウスピースを装着したまま飲んで良いのは、糖分や色素を含まない「水」または「無糖の炭酸水」のみと考えてください。
カクテル・サワーなど糖分が多いお酒はマウスピースを必ず外す
水・無糖炭酸水以外の飲み物を摂取する際は、必ずマウスピースを外してください。飲んだ後に歯磨きがすぐにはできない状況や、歯磨きをせずにマウスピースを再装着してしまいそうな場合は、以下の飲み物に注意しましょう。
赤ワイン
カシスリキュール
緑茶ハイ・ウーロンハイなど
お茶、コーヒー(無糖)
カクテル
サワー
日本酒
梅酒
ソフトドリンク全般
赤ワインなど色の濃いお酒は、マウスピースの着色汚れの原因となります。たとえお酒を飲む際にマウスピースを外していても、歯磨きをせずにマウスピースを再装着するこ とで、歯に付着した色素がマウスピースにうつる可能性があります。
また、日本酒など糖分の多いお酒は虫歯・歯周病のリスクを高めるため注意が必要です。
ビールやハイボール、焼酎などは比較的糖質の量が少ない傾向にありますが、完全に含まれていないわけではありません。
どのような飲み物であっても、飲食後は歯を磨いてからマウスピースを装着するのが基本です。

マウスピース矯正中でOKな飲み物は?NGな飲み物と理由を解説

マウスピース矯正中は基本的にマウスピースを外せば好きなものを食べられます。しかし、矯正治療によって歯が少しずつ動いている最中は、普段よりも歯や周りの組織が敏感になっていることがあります。
特に治療の初期や新しいマウスピースに交換した直後などは、食事の際にしみたり、痛みを感じやすくなったりすることも多いです。
特に以下のような食べ物には注意しましょう。
せんべい
スルメイカ
ジャーキー
ステーキなど硬い肉
ナッツ類
餅
もし食事の際に痛みを感じる場合は、無理せず食べ物を小さく切ったり、柔らかく調理されたものを選んだりするなど、食事の仕方を工夫することをおすすめします。

マウスピースつけたまま食べられるものは?矯正中の外食する際の注意点も解説

マウスピース矯正中は飲み会に参加しても問題ありません。しかし、マウスピース矯正をはじめて間もない時期や、新しいマウスピースに交換してすぐの頃は飲み会を避けるのがいいでしょう。
マウスピースは、歯を計画通りに目標の位置へ動かすために、現在の歯並びに対して調整された力がかかるように設計されています。そのため、交換してから最初の1~2日間は、歯を動かす力が特に強く作用する大切な時期。
このようなタイミングで飲み会などに参加し、マウスピースを長時間外してしまうと、歯が元の位置に戻ろうとする動きが起こりやすくなったり、マウスピースが合わなくなってしまったりする可能性があるのです。
もし、飲み会などの予定と、新しいマウスピースへの交換時期が重なりそうな場合は、自己判断で装着時間を調整するのではなく、事前に担当の歯科医師に相談することをおすすめします。

マウスピースを長時間外す可能性があるときは、できるだけ早いタイミングでマウスピースを再装着することが大切です。
外出先でもケアができるよう、以下の持ち物を準備しておきましょう。
歯磨きセット
マウスピースケース
ミネラルウォーター
ウェットティッシュ
清潔なティッシュやハンカチ
予備のマウスピース
歯磨きセット
マウスピース矯正中に飲酒・食事をしたあとは、マウスピースの再装着前に必ず歯磨きをしましょう。
歯を磨かないままマウスピースを再装着すると、お酒に含まれる糖分や食べ物のカスが歯とマウスピースの間に溜まり、虫歯や歯周病を引き起こす原因となります。
マウスピース矯正中に飲み会へ参加する場合は、歯ブラシだけでなく、糸ようじやフロス、歯間ブラシなども用意するのがおすすめです。マウスピースを再装着する前に歯の汚れをしっかり落とすことで、さらに虫歯や歯周病のリスクを減らせます。
マウスピースケース
出先する際は、必ずマウスピースケースを持参し、その中に保管するようにしましょう。
お酒が入る飲み会の席では、うっかりマウスピースの取り扱いが雑になってしまい、気づかないうちに破損させたり、置き忘れて紛失したりする可能性も考えられます。ティッシュに包んでポケットに入れるといった行為は、破損や紛失、衛生面からも避けるべきです。
可能であれば、マウスピースケースは自宅用と外出用で使い分けるのがおすすめです。常に外出用を携帯することで、マウスピース矯正中に急な飲み会の予定が入っても慌てずに対応できます。
ミネラルウォーター
飲み会の会場や状況によっては、食後すぐに歯磨きができない場面もあるかもしれません。
終電の時間が迫っている場合など、飲み会を終えてすぐにマウスピースを再装着できないときは、一旦ミネラルウォーターで口をゆすいで汚れを洗い流しましょう。
ミネラルウォーターはマウスピースを装着したまま飲めるので、矯正中は常に持ち歩いておくと、いざというときに役立ちます。
ウェットティッシュ
ウェットティッシュは、近くに水道がない場所でマウスピースに付着した汚れを拭き取りたい場合や手指を清潔にしたい時に便利です。
また、不衛生な場所にマウスピースケースを一時的に置かなければならない場合も、ウェットティッシュを下に敷けば安心して置けます。アルコール成分を含まないタイプのものを選ぶと、マウスピースへの影響も少なく、使いやすいでしょう。
清潔なハンカチやティッシュなど
ハンカチやティッシュはマウスピースを洗ったあと、水気を拭き取る際に使います。
不衛生なものは雑菌の繁殖につながるため、必ず清潔なハンカチやティッシュを用意しましょう。
予備のマウスピース
必需品ではありませんが、飲み会に参加する際は予備のマウスピースも用意しておくのがおすすめです。お酒の席ではマウスピースを紛失することも少なくありません 。
対策としてはマウスピースケースを決まった場所にすぐしまうのが一番有効ですが、心配な方は予備のマウスピースを持ち歩いたほうがよいでしょう。

マウスピース矯正中の飲み会では、お酒を飲む前にマウスピースを外して専用ケースに保管します。
このとき、口から取り外したマウスピースをそのままケースに入れるのは絶対にNGです。雑菌が繁殖するため、必ずマウスピースを清潔な状態にしてからケースにしまいましょう。
ここでは飲み会中のマウスピースの保管方法を解説します。
マウスピースを清掃する
マウスピースを外したら、まずは指でやさしくこすりながら水で汚れを洗い流します。やわらかめの歯ブラシやマウスピース用の洗浄ブラシを使ってもOKです。
お湯や研磨剤入りの歯磨き粉はマウスピースが変形したり、傷がついたりする可能性があるため、使用するのはやめましょう。マウスピースを洗ったら、清潔なハンカチやティッシュで水気をとります。
もし流しが近くにない場合は、ウェットティッシュでマウスピースの汚れを拭き取りましょう。
専用のマウスピースケースに入れる
マウスピースは必ず専用のマウスピースケースに入れて保管しましょう。洗い終えたあとに、そのままハンカチやティッシュにくるんで持ち歩くのは破損・変形の原因となるためNGです。

歯に食べかすや汚れが付着した状態でマウスピースを再装着すると、虫歯や歯周病、マウスピースの着色汚れの原因となります。飲み会後にマウスピースを再装着するときは、先に以下のことを済ませておきましょう。
歯磨きを行う
飲み会後はすぐに歯を磨き、口腔内を清潔な状態にしてからマウスピースを再装着するのが理想的です。可能であれば、糸ようじやフロス、歯間ブラシなども組み合わせましょう。複数のオーラルケアアイテムを使うことで、歯の汚れをよりしっかりと落とせます。
外出先ですぐに歯磨きをするのが難しい場合は、口をゆすぐだけでもOKです。マウスピースを再装着するときは少しでも歯の汚れを落とすことを心掛けましょう。
マウスピースを再度洗う
マウスピースは外したタイミングで清掃しますが、再装着する際にもう一度洗っておくとより衛生的です。ケースに保管している間にも、空気中の微細なホコリなどが付着する可能性も考えられますし、指で触れることによる汚れも洗い流せます。
口腔内とマウスピースの双方を清潔に保つことで、虫歯や歯周病、着色汚れのリスクが下げられます。

ここでは、マウスピース矯正中の飲み会でよくある質問とその回答を紹介します。
装着時間が20時間に満たないときは?
マウスピースは原則1日20時間以上の装着が必要です。長時間マウスピースを外すと、歯に持続的な矯正力が加わらず、せっかく動いた歯が元に戻ってしまうことがあります。
そのため、マウスピース矯正中はマウスピースを早いタイミングで再装着できるように対策をとらなくてはなりません。飲み会を早めに切り上げる、スマホのリマインド機能をセットするなど、自身に合った対策でマウスピースのつけ忘れを防ぎましょう。

マウスピース矯正の装着時間は1日何時間?守れないときのリスクと続けるコツ
2次会や〆のラーメンで長丁場になったら?
飲み会が長時間に及ぶ場合も、基本的には上記で答えた装着時間確保の考え方が重要です。また、2次会へ移動したり、〆のお食事をされたりする際も、飲食の都度マウスピースを外し、飲食後は歯を磨いてから再装着するという基本的なルールは変わりません。
しかし、会が長引けば長引くほど、マウスピースを外している時間が長くなりがちで、その都度ケアを行うのも手間だと感じられることも。もし、事前に長時間になることが予想される場合は、参加自体を検討しましょう。
タバコは吸っても大丈夫?
マウスピース矯正中の喫煙は、おすすめできません。
タバコの煙に含まれるタールやニコチンは、マウスピースに付着しやすく、黄ばみや変色 、臭いの原因となります。
また、喫煙は歯ぐきの血行を悪化させ、酸素や栄養素の供給を滞らせてしまうので、歯の移動が遅れたりする可能性があります。
どうしても喫煙される場合は、必ずマウスピースを外してからにしていただき、喫煙後はお口をよくすすぎ、できれば歯磨きをしてからマウスピースを再装着するようにしてください。しかし、根本的には、矯正治療期間中だけでも禁煙することをおすすめします。
マウスピース矯正中の飲み会でも、マウスピースを外せば自由に飲食ができます。
ただし、マウスピース矯正をはじめたタイミングやマウスピースの保管方法、再装着するときの状況などに問題がある場合は、虫歯や歯周病、着色汚れのリスクを高めるため注意が必要です。
マウスピース矯正中の飲み会は口腔内とマウスピースを清潔に保つこと、歯に負担を与えないことが大切です。ルールを守った上で飲み会を楽しみつつ、理想の歯並びを目指しましょう。